電卓なんか、「ポイッ!」ですよ
~ 魅惑の「機械式計算機」の世界 ~


 新たなページにようこそ!
 って、久々に更新する、と思ったら、バイクの話じゃないしっ!(笑)

 えー、見渡してみれば、日本国内はバイク不況 真っ只中でございます。(1980年代~90年代のバイクブーム最盛期に比べると、いまオートバイの売り上げは当時の11分の1まで落ちています)

 オートバイが売れなくなってしまった理由はいろいろあるんですが(僕は何よりも教習所の費用が高くなりすぎたことが最大の原因と考えていますが)、当の二輪メーカー各社は、「現行の法律で時速30km/hまでしか出せない原付が現代の交通事情に合っていない」として、政府になりふり構わないこんな陳情をしています。
 「四輪免許を取得したら誰でも125ccのバイクまで運転できるようにしてくれ。小型二輪免許をオマケで付けてくれたら、きっとバイクはまた売れだすから!こりゃ、めちゃ売れるぞ!オートバイの復権だぁ!」
 ・・・て、アホか!そんなことしたら下手くそな暴走ライダーが街中に溢れて、公道が地獄絵図になるでしょ。バイクの運転はそんなに甘くないってことは造ってる貴方たちも良く知ってるでしょ。短絡的なんだよ、考え方が。どんな方法でも会社の売上がアップしたらいいのかよ、って。
 「まずは当社の製品を買ってくれた人を幸せにする。多くの人に喜んでもらって、ひいてはそれで国や世界に貢献する」っていう日本人的な商売の考えが欠落してるとしか思えません。天国の松下幸之助や本田宗一郎が聞いたら、みんなまとめて「このバカヤロウ!」って怒られるぞ、って。


 えー、初めっから話が逸れてしまいましたが、そんな訳で 「お客さん → ほぼ100%がバイク乗り」 っていう当店の売り上げも見事に最盛期の4分の1まで落ちてしまいました。

 時流を捉えて、「もうバイク喫茶は止めて、ガンダムカフェやエヴァカフェにしたほうがいい。」とか「アイドルオタを集めてオタ芸カフェってのはどうよ?」とか、アドバイスをくれるお客さんもいますが、うーん・・・バイクが好き過ぎて不器用な自分。

 で、とりあえず、店はそのままにして、今の苦しいウチの家計を乗り切るために「お父さん」は副業を始めた訳です。

 いま、週の殆どはバイクで15分くらい走ったところにある会社で会計の仕事をしています。
あまり会計とか細かいデスクワークは得意じゃなかったんですが、与えられた仕事がこれだから仕方ない。年齢を考えると全く贅沢言ってられません。

 で、毎日パソコン画面と電卓ばかり触っていると、・・・仕事はそりゃ覚えますよ、僕だって。ですが、イマイチ楽しくない。
ま、そりゃそうなんですよ。仕事なんだから。当たり前。それでいいんです。
でも、でもですよ? 許されるなら、もうちょっと楽しくしたい。

 そんなことで、まずは電卓の代わりに昔の機械式の計算機なんかを使ってみることにしました。ご存じですか? 手廻し式の計算機。俗に「タイガー計算器」と呼ばれているもの。



【 手回し計算機 】
 ヘンな物が大好きな僕としては前からちょっと気になってはいたんですが、これを機会に思いきって一台買ってみることにしました。
 戦前~戦後にかけて(電卓が登場するまでの間)、企業や大学、国の研究所などで活躍したのがこの機械式計算機です。当時の値段はべらぼうに高く、特に戦争が終わる頃までのコイツは、まるで家か自動車のような価格でした。ですので、この計算機は個人で買ってくるようなものではありませんでした。(当時の個人向け計算機と言えば、そろばんと計算尺)
 その昔は、ビルでも、橋でも、飛行機でも、その設計に複雑な計算を必要とするものには欠かせない計算機でした。
 機関車が渡る鉄橋も、戦闘機の零戦も、戦艦大和の大砲も、この計算機を駆使して(来る日も来る日もこのハンドルをぐるぐる回して)設計されたのです。戦後のスバル360も、黒部ダムだって、青函トンネルだって、この計算機無くしては完成していないかもしれません。

 で、この機械式計算機、その図体は異様にデカイ!(デスク上で、かなりの場所を占めます) ですが、その代わりに操作はとっても楽しい!
電卓よりは明らかに計算の操作は面倒ですが、頑張れば、練習を積めば何とかなるもんです。
日々職場で使ううちに、段々これに馴染んでいくのが自分で嬉しかったりします。
 操作は簡単に言うと、ハンドルを右回し(向こう回し)にすると掛け算、左回し(手前回し)で割り算ができます。掛け算はなかなか快感、割り算は超快感!(説明は省きますが、割り算には賑やかなベル音が伴います。是非、You Tubeなどで操作動画を探して観てみてください)
 さて、そこそこ使えるようになって、余裕が出てくると、少しこの機械のデザインが気になってきました。
 僕が手に入れたモデルはタイガー計算器の歴史で言えば最後の頃の型(写真奥、1965年型)。
 タイガー計算器は、年式を問わず、中身が総て鋼鉄製でビックリするほど重いんですが、この頃になると、さすがに外側だけはプラスチックで化粧されています。
 でも、これが僕からすると、イマイチ味気ないような。
そこでこれより前のモデルも探して手に入れてみました(写真手前、1960年型)。
これだと外装も金属板で、いい感じ。使い勝手は変わらず、快調です。

 えー、あまりに面白いので、「手に入るうちに、みんなも探して買いなよ!」と誰彼となく勧めまくっている僕ですが、・・・えー。実はこの計算機には欠点もあります。
それがなかなかに致命的。
 実は、コイツ、こんなにデッカくて大げさなくせに、単純な足し算、引き算が超苦手!(笑)
もちろん、やって出来ないことはない。計算は出来るは出来るんですが、数字の入力にいちいち時間が掛かるので、とても実用的とは言えない。
 そんなのに時間をかけていたら仕事にならないので、職場では加算、減算にだけ電卓を使う、という、何か本末転倒な感じで業務をこなしていました。
傍目で見てると完全に「何をしとるんじゃ、コイツは??」というトホホな状態・・・。
(昔の技師さん、学者さんたちは、もちろんこの計算機にソロバンや計算尺を併用していました)

これではいかん。大人として、「アイツ、あんなモノ使ってるから、ほら、仕事が遅いじゃないか」って思われるのは困ります。
かと言って、今さら小学校で習った算盤(そろばん)を勉強し直すのも・・・。うーん。

 そうして、ネットでさらに深く変態なサイトを調べていくと・・・、「おっ?」 当時、そろばんを知らない(使えない)西洋の人々は「Slide Adder(スライド式加算機)」というものを使っていた、という情報に行き当たりました。

【 スライド計算器 】
「アディエーター」というネーミングのものが特に有名なようですが、これはちょっと気になります。
 スライド式計算機は、縦溝の並んだ計算盤と、タッチペンのような専用の鉄針(スタイラス)との組み合わせで使います。(それ故、海外ではこれを「スタイラス計算機」とも呼ぶようです)
早速これもまた一つネットオークションで手に入れてみました。
すると、これはイイ! 加算、減算に特化した造りで、これぞ僕の求めていたもの。



 とにかくカッコいいんだよなぁ。 この見た目、どうですか?
 この「加減算 専用機」を手にしたお陰で、先のタイガー計算器と組み合わせると、なかなかのペースで仕事ができるようになりました。これでもう電卓は要りません。
買ってから調べると、これはアディエーターの初期型。
計算盤が表と裏、両面にあり、それぞれが足し算と引き算を受け持ちます。(写真は「+」と書かれた表側)
(僕はこの初期の頃の物を勝手に「両面型」と言っています。カッコイイ。ほんと、このデザインは素敵だと思っています。これが生まれた時代がそうだからか、どこかアールヌーヴォーを感じます)
そして実用的。計算が楽しい。特に計算中に「桁を繰り上げる」ときの動作が秀逸なんです。(MTのクルマのギアチェンジに似ています。この面白さを皆さんに伝えられないのが残念)
 ついでにここで、当時(1920年代)のこれは新聞広告でしょうか。そんなものをご紹介。
タイトルは 「いま、多くのニューヨーカーにアディエーターが評判です」。
「当社に寄せられたお客様の声」、なかなか興味深いので、英語の得意な方は読んでみてください。



 一度手にしたら、このアディエーターもハマりますね。
 ただ、タイガー計算器ほどじゃないけど、これまたデカい。こんな単純なモノなのに。写真のとおり、ちょっとしたタブレットか?って大きさがあります。 ・・・うーん。このままだと、どんどんデスクの作業スペースが狭くなります。

 それで、次に手に入れたのはもう少しコンパクトなもの。「MBC」って書いてある、コレです。



 これはアディエーターで言うところの後期型です。ずいぶんスリムになりました。
これは、カシオミニが登場する1970年代前半までは世界中でとてもポピュラーな計算機でした。
※ 知ってます?カシオミニ。「答え一発ぅ~」のCMで有名な、世界初の(と言っていいでしょう)、個人向け卓上電子計算機です。この安くて小さい電卓の登場で、電子計算機はオフィスだけでなく、家庭の主婦も学生も個人で持てるようになりました。(そしてこれは即ち機械式計算機の時代が突然の幕切れを迎えたことをも意味していました)
 そう、そのときまで、電卓登場まではビジネスマンのポケットにはコレ。ポケット計算機で決まりです。(そうは言っても、日本ではこの手の計算機はあまり売れなかったようです。そりゃそうでしょう。今ならともかく、その頃の日本人なら大人も子どもも、当たり前にソロバンが使えましたから。笑)

 それでも、この後期型になると、前期型と比べ、ぐっと小さくなって、しかも加減算が片面だけでできるように改良されています。(僕はこの後期型を「片面型」、もしくは「上下型」と呼んでいます。スリムになったぶん、計算できる桁数は減っています。9桁→6桁)

 「MBC」っていうのはアメリカの「マジック・ブレイン・カリキュレーター」という会社を表わしています。じゃあ、これはアメリカ製か、っていうとそうじゃない。
日本製。東京にあった「ポケット計算機株式会社」というところで作られています。
どうやら、ライセンス生産、というより、当時の米国MBCの計算機が人件費の安い東洋の島国で作られていたのでしょう。

 で、ここに取扱い説明書が有るんですが、それが今見ると面白い。
説明書の最後に、このポケット計算機の発売を記念し、これを用いた全国規模の計算競技大会ご案内、というのが載っています。
ちょっと面白いので、ご紹介。



 「観光バスで東京見物に御案内」って。時代ですねー。「5等 煙草セット」だって。これまた時代だなぁ。
そういえば先日知ったんですが、あの、ありがたい「恩賜の煙草」って、もう使われていないんですってね。「恩賜(おんし)のタバコ」って、これまた若い人は知らない言葉ですよね?(気になったら、wiki へ Go!) ま、この時代、そうでしょうね、って感じですが、代わりに今は「恩賜の金平糖」が配られているそうな。へーぇ。 あ、また脱線してました。(笑)

さて、この日本製のポケット計算機、小さくなったのはいいんですが、いまいち手触りが良くない。手触りって、そのスタイラス(針)で動かしたときの動きに節度がなく、スムーズさも、ちょっとヨロシクない。分解して自分なりに改良もしましたが、・・・うーん。販売当時もすごく安いものだったので、贅沢も言ってられないのですが、このタッチはイマイチ。当時のチープな日本製だからか?今のモノで例えれば、百円ショップで買った中国製のニッパーやラジオペンチのような感じでしょうか。精度が足りないというか、各所の仕上げも荒い感じ。
 当時の高級な「舶来モノ」はきっとこんなタッチじゃないはず。そう予想しました。

 そうして計算機の泥沼にハマった僕は、ならば、とドイツ製のこれ ↓ も手に入れます。
かの「ファーバー・カステル」が、その昔に作っていたものです(ファーバー・カステル社は製図やデッサンなど、プロ向けの筆記具、特に鉛筆で有名で、ステッドラーと人気を二分するドイツの老舗。今や当たり前な「握り(軸)が6角形の鉛筆」を初めて作ったのもココ。筆記具コレクターに有名な「いま世界で一番高価な鉛筆」なんていうのもここが作っています。値段に驚愕必至!→ パーフェクトペンシル



 で。わざわざココのアディエーターを買ってどうだったか、って?
はい。予想通り、タッチが滑らかで造りもカッチリしていました。明らかに値段の差を感じます。
このカステル製のは、便利なことに、裏側に計算尺まで付いています。



【 計算尺 】
 って、「計算尺」って若い方はご存知でしょうか?。 昔は「鉛筆削り」や「三角定規」なんてのと同じくらい当たり前の言葉でしたけど、今の時代、知らない人も多いですよね。簡単に言うと計算のできる特殊な定規です。家庭に電卓が現れるまで、かなり一般的な計算器具でした。会社でも、学校でも。今、学校の部活で「パソコン部」って言うのを置いている学校は多いですよね。昭和の時代には代わりに「計算尺クラブ」っていうのがあちこちの学校にありました。そのぐらい普及していたんですね。
 この機械式計算機コレクションの流れで、当然僕も計算尺は数種類、手に入れました。(主に日本のヘンミ製)
 計算尺には本当に色々な種類があり、この世界もとても深く面白い。ですが、僕の会計という仕事で言えば、ちょっとこの道具は不向きかもしれませんね。
使ったことのある先輩方はご存じと思いますが、計算尺は掛け算、割り算が得意です。慣れた人が扱うと神業のような早さで答えが出ます(同じく乗算・除算を得意とするタイガー計算機よりも早く)。
 ただ、計算尺はあくまで「尺」なんです。例えるなら定規や巻き尺と同じ。目盛りを読んで、導き出せる答えは概数(おおよその数)になります。
答えが3桁を超えると非常にあやふやになってくるんですね。 なので、十万円単位のお金のやり取りには使えないかと。

※ 少し話が計算尺に逸れちゃいましたが、ここでついでに戦後に作られた中学生向けの計算尺に添えられた説明書を添付しておきます。計算尺についてはネットでも、この道のコレクターや大家(たいか)が多くいらっしゃいますので、いろいろな資料や解説が見られます。ですが、このすごくベーシックな尺の当時の説明書が見つけられなかったので、僕はどうしてもそれが欲しくてネットで探して買い求めました。僕と同じような方が他にもいるかもと思い、ココに史料として残しておきたいと思います。→ ヘンミ・生徒用計算尺 使用法説明書
 これを読めば分かりますが、この「1955年版」とある説明書は最初、序文のところが特に面白いです。要約すると・・・
 「よく人から『計算尺って、所詮、大体の答えしか分からないよね』って言われるけど、そんな役立たずみたいに言わないでよ。バカにしてんの? え? じゃ、逆に聞くけどさ、みんなの生活って、そんなに正確な答えが要る場面ばっかりなの?例えば、ほら、時計の針とか、どうよ? 体温計とか? ねっ? どうなのさ?」って書いてます。 (笑!)
 (ちなみに、もし計算尺に興味を持たれて、これから手に入れて遊んでみよう、って人は当時の説明書ではなく、今、計算尺を知らない世代向けに分かりやすく使い方を解説してくれている親切なページはネットでたくさん見つかりますので、そちらを参考にされたほうが良いでしょう)

 さて、このファーバーカステルのアディエーターには、計算尺の他にお得なポイントがもう一つあります。
それは「負数(マイナス)」専用の表示窓を備えている点。つまり、答えが「-26403」となるような計算もできる、ということ。(実は普通のスライド式計算機には、これができないんです)



 ま、以上、つまりはタイガー計算器(乗算・除算)も、アディエーター(加算・減算)を組み合わせれば、何とか現代の電卓に対抗できるわけです。
 まだまだ今の僕では、計算のスピードでは電卓に敵いませんが、これはきっと「慣れ」の問題でしょう。(笑)
まだまだ職場で練習を積んで頑張りますよ。職場でみんなが計算作業中の僕をちょっと奇異な目で見ているような気もしますが、ま、これも「慣れ」でしょう。

 いかがでしたか? 機械式計算機の世界。 貴方も是非、僕のようにどっぷり浸かってみては?
 どれもが昭和の産業遺産ですから絶対再販は望めません。 手に入れるなら、今のうちですよ! Don't miss the chance!


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おまけ  【 早わかり 機械式計算機 その隆盛と衰退 】


1874年 オドナー型 手廻し計算機 完成。
(オドナーはロシア人。息子の代になり、ロシア革命で荒れる祖国を離れるべく1917年、工場をスウェーデンに移す。 オドナー計算機は1972年まで作られる)

1888年 フランスのトロンセットが後のスライド式 加算器の原型を作る。

1920年 ドイツのスライド式 加算器「アディエーター」発売。発売初年だけで10万個以上も売れる。
電卓が普及する70年代中盤まで、ヨーロッパ、アメリカを中心に普及。

1923年 関東大震災の起きたこの年、大阪の大本寅次郎が、オドナー型を基にした国産計算機、「虎印 計算機(タイガー計算機)」 初号機を完成。
(タイガーは1970年まで製造。  僕の所有モデルは1960年型と1965年型 )

1972年 ついに電子計算機が個人で買える値段とサイズで登場。 衝撃の「カシオ ミニ」 発売
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カシオ・ミニ発売に世界中が驚いた1972年。その年のポケット計算機「アディエーター」広告 ↓
「200ドルも400ドルもする電卓なんて、ホントに必要なの?これなら4ドルもしないのに? 
しかも軽くて小さい。アディエーターで計算時間もお金も賢く節約しましょう。」
と、時代の流れに最後の抵抗。(しかしこの3年後、この計算機も遂に生産を終えるのです) 合掌。




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  ちょっと興味を持った貴方が見るべきページ

タイガー計算器 社名は「株式会社 タイガー」となり、もう計算機は作っていませんが、会社がネットに「手廻し計算機 資料館」を残してくれています。

計算尺愛好会 日本で計算尺サイトと言えば、まずココでしょうか。マニア道を感じます。

メカニカル・カリキュレーター 海外のコレクターサイト。ギャラリーでは多様な機械式計算機、「アディエーター (ポケット計算機)」、「ピン・ホイール (手廻し計算機)」、「スライド・ルール (計算尺)」などが閲覧できます。

これなあに? こちらの先輩、計算機のみならず、あらゆる珍妙(?)な歴史遺産を収集していらっしゃいます。凄いお方です。日本光学(ニコン)製の大砲の照準計算器、とか。 初めて見ました「核戦争用 計算尺」?? あくまでこの方個人のコレクションのようですが、掛け値なしにその価値は博物館級かと思います。




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