マスターの変なコダワリ の部屋


ここもスポスタ・ネタです。 下にいくほど過去の書き込みとなっています。





6.いいパーツ、出てきました! 2! の巻

 今回、さらにマジメな考察です。
 スポーツスターには、良いところ、ダメなところがあります。その良いところが悪いところを忘れさせてくれるぐらいスンバラシイバイクなので、みんな愛しちゃう訳です。
 が、悪いところは悪い。手抜きなところは手抜きバイクと認めよう、って話です。
 ま、それぞれのポイントが、「アメ車の味」なのか「手抜き」なのかは、よく議論されるところでは有りますが、  ハーレーもいろんな問題点をただ放っておいてるのではなく、各モデルそれぞれにゆっくりと改良してきました。
 そして、ここにきて、急速にその改良のペースをあげつつあります。その理由は、単に今、世界的にハーレーの売上げが絶好調だから、というだけでなく、ハーレーの会社の体質がかなり変わってきたのだと思います。近年、きちんと他のメーカーのモデルをよく観察して開発してきていますし、マーケット・リサーチも徹底している感があります。
 2004年、スポーツスターがフルモデルチェンジしたとき、実に多くの点が改良されました。(旧型ユーザーとしては、変革で何か大きなものも失ったような気もしますが・・・)

 そのポイントをもう一度整理してみます。

 今まで
 「スポスタって、振動すごくて疲れるじゃん」→ 振動はほとんど無くなりました。ロングツーリングも、楽ちんです。
 「スポスタって、クラッチ重いじゃん」→ ぐっと軽くなりました。もはや日本車レベル。
 「スポスタって、壊れるじゃん」→ 振動が無くなったのでかなり故障するリスクも減りました。「うかつに右側に倒すと、ステップが根元ごと折れる」欠点も改良。
 「スポスタって、ブレーキ効かなくない?」→ アメリカ製だったブレーキユニットがまるごと日本のニッシン製に。効きます!(ブレーキ板は、もともと新旧ともに日本製。サンスターというメーカーです)
 「スポスタって、後ろに乗っても疲れるじゃん」→ 振動も無くなったうえ、ステップがスイングアームと一緒に動く、という欠点も改良。
 「スポスタって、レバー遠いし、ブレーキペダル遠いし、日本人にはあちこち合わなくない?」→ 操作系をコンパクトに設計し直しました。
 「スポスタって、ステップも左右で位置違うし」→ 左右、同じにしました。

ね? このようにハーレー社も、かなりの頑張りをみせているわけです。
で、ここにきて「ハーレーも本当に近代企業になってきたなー」と感心させられたのが、新型スポーツスターが、発表翌年に早くも一部改良されたことです。
それはスイングアームの改良が主でした。
発売後すぐの新型スポを買った人は「ええっ!?」ってヘコんだでしょうが、とても必要な改良だったと思います。
っていうか、今までのスポーツスターがそこらへん「有り得ない」ほどテキトーな作りでした。
下の写真を見てもらって、気づいたことはないですか?



そう。 アクスル・シャフト(車軸)を留めているネジのところに注目です。
スポーツスターの場合、鉄板を四角く曲げて作られたスイングアームに大きな長い穴が開いていて(ベルトやチェーンの張りを調整するため)、ネジの一部で上下を「ちょびっと」押さえているだけです。
で、スイングアームの中空部分には何も入ってません。ですから、シャフトをしっかり留めようと、締め込みトルクも調べずにぐいぐいネジを回していくと、どこまでもネジが回るんですねー。 「どこまで締めたらいいんだろう・・・?」なんて・・・(← それって、スイングアーム、潰してますからー!!!
はい。旧型スポーツスター(新型スポの最初期型も)は、部品が一つ足りていません。それは、「スイングアームが潰れないようにするブロック」です。正確には、普通のバイクでは「チェーンテンショナー・カラー」と言われるものなんですが、これが、スポーツスターの場合、有るには有るんですが、きちんとブロック状に作っていなくて、例えれば、車軸よりちょっと太めのワッシャーが入ってるみたいなものなので、きちんとボルトとナットの「面圧」が架からないばかりか、スイングアームの一番強度が必要な部分が中身スッカスカのまま、という状態でした。
日本車に乗ってるお客さんに見せると、「え?何?どこ?何が変だって?・・・・・・えっ? 何、これ!?原付じゃー無いんだから!ありえないっしょー!?」と激しく驚いてもらえます。(笑)
ここで、いやらしいのは、同じハーレーでも値段の高いダイナとかは、日本車と同じような作りになっているところです。つまり、ハーレーもスポスタの手抜き(コストダウン)は認めているわけです。
が、新型に変わった翌年、強度不足に気付き、ようやく設計を変更。
今回、スイングアーム後端をガシッ!とした分厚い板材で作ってきました。これなら完璧です。クヤシーッ!っていうか、・・・・・・・・・・・・・・・「ハーレーさん!気付くの遅すぎ!!」



で、僕も自分の旧型スポ用に「何とかしようかなー・・・?」と考えましたが、
何と、もうすでに良いものを作っているところがありました! 自作の必要なしです。
作ったのは、佐賀県の 「ホットカインド」さんというショップです。
商品名は 「タイトフィット・カラー」。お値段、1組 \28,000。(商品の画像、詳細はホームページ、又は「ホットバイクジャパン別冊・スポーツスターVol.10」の32ページと46ページを参照してください)
うーん、「日本車なら、250ccでも普通に付いてるものなのに・・・」って考えるとこの出費は悔しいですが、元々無いものは仕方がないです。パイオニアのホットカインドさんに、拍手!
商品は、すごく丁寧な作りで、良ーく考えられています。精度も高そうです。 スポスタのひ弱な足回りの剛性アップに間違いなく、効果・大でしょう。 うーん、欲しいです!



5.いいパーツ、出てきました! の巻

 スポーツスター(ハーレー)ってバイクは、何度も書いてますように、日本車等から乗り換えると、「ええっ?」っていう作りになっている部分があちこちに有って、ひとことで「造りこみの違い」だの「お国柄」だので片付けられないものも多々あるのが事実です。
 下に書いた「1.スポーツスターのライディングポジションを改良する の巻」でも触れていますが、スポーツスターのステップ・バーなんですが、旧型エヴォ(〜'03)で左側だけステップが出っ張っていて、新型エヴォ('04〜)になると左右均等になったのはいいけど、両方出っ張ってしまったんだよねー、なんて話を書いたのを覚えていらっしゃいますでしょうか?
 で、あのときは「だから、旧型の人は左だけステップ・バーを半分ぐらい切っちゃいましょう。大丈夫!ノコギリで切れます。新型の人は思い切って両方ステップ切っちゃいましょー」って書いたのですが(注・1200Sのぶよぶよステップは切ったりしちゃダメですよ)、
 お客さんから、「うーん、そうするのがいいのはよく分かるんだけど、ステップを切る勇気がでませーん」みたいな話をよく聞きました。
 そんな方に朗報です。 「キジマ」さんが出してくれました。短いステップバー!
 これが、すごくノーマルっぽい作りで、さりげないんです。


 「ショート・フートペグSET」1組 \8,400 (品番HD-05300)

 値段は安くないですが(ハーレー純正の長いステップとほぼ同額)、「ステップを切るのはどうも・・・」という方には是非オススメです!(ハーレーでも元からこのステップを付けて売って欲しいぐらいです)
 ここまでノーマルっぽい社外パーツっていうのも珍しいんじゃないでしょうか? ステキです。
 新型スポの方はぜひ、一組。僕と同じ旧型エヴォの方で左側しか要らないんだったら、お友達と買って1本づつ分けるのもいいですね。一人、\4200ですか。



4.みんな、気にならないのかなぁ・・・? の巻

 スポーツスターって、押すとき重いですよねー。何か、車重以上に重く感じません? 僕だけですか?
 で、ただでさえ重たいスポスタなのに、たまにお客さんのスポスタで、押し歩きのときに異常に重たいバイクが有るんですよね。後輪の辺りから変な音がして・・・。
 で、そういう症状は、ノーマルタイヤと違うプロファイルの「やる気モード」なタイヤを履かせたスポスタに多いんですが、・・・今回はその原因の一つを紹介します。
 パーツの名前は分からないんですが(誰か教えてください)、「ドライブベルトに小石などを噛み込むことを防ぐためのゴム板」、これに問題があるみたいです。
 これも、何年度のスポスタから付いているのかは良くわかっていないんですが(誰か教えてください)、僕の見たところでは2001年式まで採用されてたようです。

   近年よく「走り系」のお客さんで話題になっていたのが、・・・

 「何やらB社のハイグリップタイヤ、あれ、もうスポスタには売ってくれないんだってよ。」
 「売ってくれない、って誰がさ?」
 「だから、店がよ。バイク屋さ。」
 「何でよ?」
 「知んねー。 たぶんスイングアームとか、どっか、擦るとか問題有ったんじゃん?」
 「ふーん。じゃ俺、他のメーカーの入れっかな、次。  で、これもダメ、とか言われねーべなー・・・」

  ってなネタです。聞いたことありません??

 事実、B社のカタログにも
「BT45VをXL1200Sのリアに装着する場合は、クリアランス不足による接触の可能性がございます」
などと記載されてます。(2003年度・販売店用カタログより)

 2002年度のスポスタからは、ハーレー社もこのパーツ(ゴム板)を外して出荷していますが、これにはこういった問題も関係しているのでは?と、僕は思っています。
 アメリカでは ”Cheapest Harley” にスポーツ・タイヤを履かせるなんて発想はあまりないと思うから、本社も慌てただろうなー、きっと。




 「ゴム板」の取り外し作業は、とても簡単です。マフラーが邪魔していなければ、何も部品を外さないで作業できちゃいます。
 外側から見えている4つのリベットにドリルを当てて、抜いてしまうだけです。3分もあればOKです。
 何だか「安全部品」を外してしまったような気分で、ドキドキしてしまう人もいるでしょうが、ハーレー社も、2002年から外して出荷しているくらいだから、大丈夫です。僕も自信を持ってお勧めする作業です。
 ただし、取り外したなら、今まで以上にベルトとタイヤとのクリアランスには気を使ってくださいね。
 空気圧の不足等によっては、ノーマルタイヤでも危ないくらいですから・・・。







3.スポスタを買ったら、まず! の巻

 空前の大ブームで、スポーツスターは新車でなくても、今はゼファーかSR並みに中古も多く売られていて、市場で探すのも簡単になっていますよね。
 で、中古のスポーツスターを買ってきたお客さんから最近よく聞かれるのが、「まず、どんな工具を揃えればいいんでしょう??」っていう質問です。

 皆さん良く御存知のように、ハーレーにはインチサイズのネジが多く使われているので、その辺がまず不安になるんだと思います。中古車には新車時に付いてくる「ハーレー純正付属工具セット」が付いていない事が多い、っていう事情もあるんでしょうね。(スポーツスターには元々、日本車のような工具を積むスペースは全く無く、・・・ですので、ネーミングも「車載工具」で無く「付属工具」となっています。とほほ)
 メーカーも「どうせバイクに収納できないなら・・・」と考えたかどうかは分かりませんが、バイク用としては、思い切りデカイです!(笑)
 じゃ、まずその「ハーレー様・純正付属工具」から見てみましょう。(写真は2000年仕様です)











 以上がその内容です。「オマケ」としては、かなり充実しているとは思いますが。
 ツーリングには、これに加えて、針金と小型のバイスプライヤーなんかがあると、かなり便利に使えるんじゃないでしょうか。


 「ちょい乗り程度でこれだけの工具を持っていくのも・・・」って思ったり、「一度にこれだけ買えないなー」って思う方でも、写真の中の黄色い枠の工具は準備したほうがいいと思います。(僕が個人的に使用頻度が高いと思うものをチョイスしました)
 余談ですが、最近は「携帯電話!これが最強・必須の携帯工具でしょ!」って人も多いみたいです・・・(笑) 確かに。
 ちなみに、プラグ交換用のディープソケット(5/8インチ)は、ミリサイズで言うと、16ミリと同じです。

 又、付属工具に含まれていませんが、プライマリーチェーンの張りを調整するのに7/8インチ(22ミリで代用できます)のレンチが必要です。ハーレーはベルトドライブ車ですので、普通のチェーンドライブのバイクみたいにそこが伸びたりすることはあまり無いですが、その手前の「プライマリーチェーン」、これは伸びます。お手元に無ければ、是非。

 それから、これは携帯工具に加えるのは難しいかもしれませんが・・・、
 ハーレーのハンドルスイッチなどに多く使われている星型(?)の「トルクス」ネジですが、これは付属のアーレンキーで整備しようとすると、(非常時はイイですが)「掛かり」が浅く、しかも真っ直ぐに力が入らないので、「ずるっ!」とナメやすい所です。
 ビットを買ってきて、ラチェットレンチで回すか、・・・
 僕のお勧めはこのドライバー型です。真っ直ぐに力が入ります。工具箱にいかがざんしょ?





 ここで、何だか水を注すようですが、工具を買う前に、是非買って欲しい本があります。
 (株)スタジオ タック クリエイティブ」より出版されている 「ハーレーダビッドソン スポーツスター マスターブック」という本です。(「書籍のご案内」→「HARLEY-DAVIDSON BOOKS」を参照してください)
 要は整備マニュアルなんですが、この本は近年稀に見る「良著」です!写真も多く、アドバイザーの内藤 学さんの説明も非常に丁寧で分かり易いです。
 定価¥3500と高めに思う方もいますが、是非、買ってください!正規ディーラーで買う「車種・年式別・整備マニュアル」はこれの何倍も高価です。(年式によるけど¥17000位します。第一、僕程度の人には宝の持ち腐れ、ってことにも?)








2.スポーツスターの妙な(?)ステップ廻りを改良する の巻

 スポーツスターは、ステップ周りもやっぱり、ちょっと変です。
 左側だけ出っ張ってる、とか、踵(かかと)部分にヒールプレートが無い、っていうのは前にも書きましたが、シフトペダルの位置も普通ではないです。
 一般的なバイクと比較したのが下の写真ですが、普通のバイクと比べると、スポーツスターのシフトペグはかなり内側に引っ込んでいます。
 ですから、スポスタに乗ってる人は皆、シフトチェンジ時に大なり小なり、爪先を内側に向けてギア操作をしているんです。(無意識に慣らされちゃう、ってハナシですが)
 ハーレーは何も「この位置がベストなんだー!」と思ってる訳では当然無く、その証拠にビューエルとかでは実に自然な位置にシフトペグがあります。
 「じゃ、まずはユーザーレベルで改良しましょ。」ってことで、この度、ジェイパーカー・オリジナル商品第2弾として、「ロング・シフターペグ」を作ってみました。
 使用した感想は、まず実に自然にシフト操作できて気持ちイイです。そして、見た目の質感もノーマルっぽくて、当人はヒジョーに気に入っています。
 下の写真の僕のバイク(真ん中の写真)に使用しているものがそれです。(まだ量産体制が整っていないので、発売はもうしばらくお待ちください!引越しもひと段落してから・・・、初夏に発売の予定です)
 


※  ピンクの矢印 は、「ステップを変えて、そんでついでにちょいと切っちゃえば、ほーら、スタンド出すのがこんなにラクなのさー!」って図です。(笑)






1.スポーツスターの妙な(?)ライディングポジションを改良する の巻



  序章…

 2003年はスポーツスターにとって、近年稀に見る大変革の年になりました(型式としては2004年型)。
 1991年にスポーツスターが4速から5速に改良されたときも、ベルトドライブ化が始まる等、かなりの変更がありましたが、今回はそれを遥かに上回るフルモデルチェンジです。
 前回、並びに今回のモデルチェンジに勝手にタイトルを付けるとするなら、前回1991年のは「信頼性の向上」、そして今回のは「人と環境に優しく」ってところですか?
 とにかく今回のモデルチェンジで、、ハーレー社は「ごっつい、でかいアメリカ人」以外のライダーを初めて開発の視野に入れてくれた、と言えるでしょう。
 今回は本当に、人間工学的に、多くの点で改良されました。(つまり、各パーツのサイズや位置が、かなりまともに、常識的になりました)
 それでも、依然、日本車などと比べたら不思議に思うところは多々あるんですが、それとて、2003年以前の「旧モデル」の比ではありません。
 それぐらい2003年以前のスポーツスターは、(人間工学的には)かなりテキトーに作られています…。
 (備考・ 近年のスポーツスターのモデルチェンジ、各年度の変更点については、最近の書籍ではエイ出版社刊「アイ・ラブ・スポーツスター Vol.1」が解かりやすいと思います。気になるようでしたら。43ページ〜49ページです。)

 「遠すぎるブレーキ&クラッチレバー」と「太すぎるハンドルグリップ」などは以前から言われていることですが、共に、2004年型から大きく改良されました。
 (この点については、元々がアメリカ人向けのサイズで作られていたんだから、それを日本人の僕らがブーブー文句を言っても、お門違い、ってなもんですが。)
 「遠すぎるレバー」を日本人の手に合わせて「近くするレバー」は、 「ミスミ・エンジニアリング」さん、 「キジマ」さん、 「デイトナ」さん、等から発売されているので、それを使えば解決!ですよね。
 「太すぎるグリップ」を細くするには、日本車のグリップを「無理やり」付けるのが僕のオススメです。ハーレーのハンドルバーはインチサイズで太いのですが、気にせずねじ込みます。すると、グリップラバーが適度に伸びて薄くなるので、外径が細くなるのです。メーカーごとに、滑り止めのパターンも違うので、お好きな物を。新型のスポスタからは、初めから細身のグリップが付いているので、素直にそれを使うのも手です。
 そして、究極は、「ミリバー化」です。ハンドル、スイッチ、スロットル等、丸ごと日本車のものと替える技です。ハンドル周りが独特なのもハーレーの楽しみの一つと言う方も多く、確かにちょっと寂しい気もしますが、乗りやすく、操作しやすくなるのは間違いありません。



  本章…

 が、ちょっと問題なのは、「足もと」です
 初めてスポーツスターに乗った人は、まず「ニーグリップ出来なくて落ち着かない」と言います。思い切りアメリカンなポジションならお尻に全体重を乗っけて安楽に乗ればいいんですが、スポーツスターのポジションはヤマハVmaxのステップをちょっと前に出した感じで、「前乗り」なバイクなのか「後ろ乗り」なバイクなのか、ヘッポコな僕には未だによく判りません。非常に中途半端なポジションといえます。(でも、この中途半端さが、逆に「イケイケ派」でも「のんびり派」でも楽しめるスポーツスターの懐の深さの一因なのかも知れません…)
 で、普通のネイキッドのように乗ろうとすると、途端に両膝に頼るべき所が見当たらず、「ええっ!?」と、コーナーでへろへろになってしまうのです。
 無理やりに頼るところを探すと、右膝はエアクリーナーケースの角に当てる、ということで納得したとしても、左膝には、…本当に何もありません。
 そこで各ショップから「ニー・バー」「ニーグリップ」なるものが多種発売されているわけです。( 「ジョッキー」さんが、その先駆けでしょうか)
 僕は 「キジマ」製のものを購入して、なかなか気に入っています(が、それでも左右が全く同じ幅とまではならなかったため、「ニーグリップ」の根元に2センチ弱のステーを作って、微妙に延長して使っています)。

 で、膝の辺りを、まぁ良し、としたら、次に気になるのはステップです。
 で、ノーマルは、これがまた、スゴイんですわ。
 左右のステップの位置が車体の前後方向、上下方向、共に若干違っています。
 そして左右方向には、…思いっ切り!違います。
 最近刊行された
「スポーツスター Vol.12」(ネコ・パブリッシング刊)11ページ下の写真を見ても良く分かるかと思いますが、左側のステップが大きく出っ張っています。
 2003年以前のスポーツスターのエンジンは、左側にかなり出っ張っていて、右側は、は逆にとてもスリムです。ここに、左右同じ長さのステップバーを付けているから、こんなことになってしまってるんですが…・。
 2004年からは、エンジンの搭載位置もかなり適正化され、左右のステップも同幅になりました。が、残念なことに、今までの右側ステップの位置ではなく、左側ステップの位置に合わせてしまっているので、結果、かなり幅が広くなってしまいました…。(これも、「スポーツスター Vol12」の11ページ、上下の写真を見比べてください。新型のスポスタは、その写真で見る限り、何と!ハンドル幅よりもステップ幅の方が広いような気がします。)
 新型がこうなってしまった理由は2つ。
 1つは、右側ステップが今までエンジンパーツにボルト留めされていた(!)のを、ちゃんとステーを作って、フレームマウントにしたため、ステーの分、出っ張ってしまった。
 もう1つの理由は、新型は振動が無くなったので、1200Sで「ブニョブニョする」と不評だった「クッション入りステップ」をやめ、芯棒にラバーを直巻きした普通のステップに替えたのだけど、この部品を今まで883Cと1200Cに使っていたステップを単に流用したため、幅が広くなってしまった。このステップは、元々の「ブニョブニョするステップ」より、ちょっと長さが長いのです。(新型のオーナーは、思い切って、左右のステップを先端から3分の1くらい切ってしまって良い、と思います。簡単に金ノコで切れますから。ラバーが抜けてくることもありません。)
 話が新型のほうに脱線してしまいましたが、旧型のオーナーで、ノーマルのステップ位置が好きな方は、是非左側ステップを少々切ってしまうことをお薦めします。
 では、そのメリットとは…?
 メリット・その1。 コーナーでステップを擦りにくくなる。(僕はもともと擦らないですけど)
 メリット・その2。 バイクが左右同じ幅になるので、「すり抜け」時のストレスが減る。
 メリット・その3。 サイドスタンドが出しやすくなる。
 メリット・その4。 押し歩きのときに、すねにステップぶつけたこと無いですか?あれが無くなるんです!(僕にとっては、これが最大の効果)

 えー、後はやはり、
ヒールプレートの装着をお薦めしますが、これは下の写真を見てもらえば一目瞭然ですので、特に改めて書くことは無いですね…。

 「スポーツスターは尻で乗るんだから、足元は別にどうでもいいんだよ。」って仰る方もいますが、「足元でも乗りやすく」っていうのも、しておいて損はないと思いますよ。
 ただ、ヒールプレートにしても、ニーバーにしても、元々スポーツスターはシンプルが身上のバイクですので、そのスタイルにちょっと水を注している気もしますけどね。
 僕の場合は「ま、背に腹は変えられない、か?」って感じで、ちょこちょこと愛車を切り貼りしている訳です。





 どうでしょう?  以上、「もっとスポスタを乗りやすく! その1」でした。




 備考・ 1200Sに標準装着されている「ブニョブニョするステップ」
        正式名称・・・・アンチバイブレーションスタイル・フットペグ
     (部品番号・右側 50643-82、左側 50647-82)一個、¥5510 ラバーのみ、¥1610

      883C、1200C、並びに新型スポーツスターに装着されている「がっしりステップ」
        正式名称・・・・ラージ・クッションド・フットペグキット
     (部品番号・左右共通 49110-98)2個セットで、¥8510

 ↑ さすがハーレー様。ステップごときでも新品で買うと結構高いんですね。 ですので、ちょっと細身ですが「がっしりステップ」の代わりにタンデムステップを流用してる方も結構多いですねー。




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