「フォッシル スティック・ティック」

  アメリカのFossilは、スイスのSwatchのようなポップでカジュアルな時計ブランドで、キャラクターものの腕時計や、ちょっと面白くて目を引くようなデジタルウォッチを多く作っています。
  毎年かなりの新製品が出てきて、同時に去年までのものが廃番になったりするので、買い逃すとなかなか手に入らなかったりするものもあります。
  これもそういった1本。2001年頃に売っていたらしいんですが、買いそびれてしまって、いざ手に入れようとしたら、見つからない、見つからない!
  正確な品番も分からず、ネットで探しても、画像すら出てこない。
  かなり探して・・・・・ようやくゲットです。(長かったー。6年ですよ、6年。)



  これは「BIG TIC」というフォッシル社の人気シリーズから発売されました。
  「BIG TIC」はアナログウォッチの文字盤全体がアニメーション液晶になっているのが特長です。
  今までにかなりの種類が発売され、文字盤に炎が揺らめくもの、クモが走り回るもの、秒針の代わりに漢数字が表示されるもの・・・・など、など様々なタイプがあります。

  ですが、僕の探していたのは、なかなかにスペシャルなヤツで、僕は勝手に「棒人間時計」と呼んで探していました。
  それは、マッチ棒みたいな「棒人間」が2人、文字盤に描かれているんですが、この2人が常に動いているんです。
  何をしているのか、よく見てみると、・・・一所懸命に体で数字を表現して、「秒」を教えてくれているんです。(笑)
  いや、それが数字によってはかなり無理な姿勢で、可笑しいんですぅ!



     SHIGETAの自己採点

  〇 誰にでも通じる面白さ。
  〇 普通にオシャレな見た目なので、どこでもして行けます。
  × かなり探しました。いい加減、僕も挫けそうになっていました。
    コレクションの中でもかなり苦労して手に入れた1本です。


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  「サンスイス バイラル 2000」

  これは、俗に「コーラン腕時計」と呼ばれている「珍時計マニア」の間ではちょっと有名な品です。
  世に登山者用の時計や、スキューバダイバー用の時計があるように、これはイスラム教徒向けに作られた特殊時計です。
  あちらのほうに行くと、1日5回、礼拝の時間があります。そしてそれを皆に教える呼びかけの声(詩)が「アザーン」。時間には、町のあちらこちらから大音量で聞こえてくるそうです。(1回目の礼拝は、夜明け前)
  さて、この呼びかけの詩「アザーン」ですが、・・・・もし貴方が信者で、アザーンの流れない異国の地に暮らしていたら・・・・。そりゃもう大変なことです。
  この時計は、どこにいても、お祈りの時間を忘れてしまわないように1日5回、アザーンを流して教えてくれるのです。



  (「コーランが流れる時計」という説明をされる方もいますが、正確には「コーランの時間を告げるアザーンが流れる時計」と言うべきでしょう)
  それはもう、現地のオジサンの声で、雰囲気たっぷり、しかも大音量で「祈りの時間だぞー、皆、集まれー」と謡ってくださいます。
  お祈りの時間になると、アザーンと共にアニメーションが見られます。



  日本で着けていると、あまりの音量と、その声に周りの皆がびっくりしてしまいますが・・・。
  最新型は、もっとデザインの洗練されたGショックっぽいものも出ていますし、お祈りの方角が分かるように方位磁石が付いているのもあります。
  
     SHIGETAの自己採点

  〇 大音量で流れるアザーンの声が好きです。2分ほど続きます。
  〇 ロレックスもどきなデザインも中東らしくて、かえって良い。
  〇 生産地不明で胡散臭いところがまた良い。裏蓋には「SUN SWISS PARIS FRANCE」って書いてあるけど(笑)
  × バックライトが欲しいところ。

イスラム教徒の「アザーン」って、どんな? 一度、実際のアザーンを聴いてみてください。
東京の空に流れるアザーン(YouTube)(動画の25秒あたりから)


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  「24時間時計 ワールド タイム」

  世界の時間が一目で分かる、世界時計です。
  とは言っても、これを買うときに、僕は世界時計を探していたのではなく、ただ、「コレクションに、24時間時計か、逆回転時計が1本欲しいなー」ぐらいの気持ちで探していただけのことなんですが。
  これも全く無名ブランドの安い時計ですが、なかなか気に入ってしまいました。とても使いやすいんです。
  僕もいろいろな時計を見てきましたが、高級品を含め、世界時計としてこれほど使いやすい、見やすいものは他にないんじゃないかと思います。
  使いかたは、下の写真を例にとると、外周ダイアルを回して、「TOKYO」を今の時間(短針)に合わせるだけです。
  これで、東京(日本)が朝の10時なら、アメリカのデンバーが夕暮れ、ニューヨークはディナーどき。イギリス(GMT)は深夜12時、バンコクは朝のラッシュアワーだって、すぐ分かります。
  あ、使いやすくするポイントを一つ。住んでいる地域(都市名)を赤マジックで塗ると良いです。(元々は、ベゼル全周、無色です)



     SHIGETAの自己採点

  〇 普通なデザインが良い。
  〇 こんなに使いやすい世界時計は他にない。デジタル式のは、どれも使いにくいものばかりです。
  〇 昼と夜を、文字盤で色分けしているところも良い。黒い時間帯は、夜、つまり太陽の光の当たっていないところ。
    と思うと、それはつまり、文字盤がそのまんま丸い地球を表しているわけで・・・・なかなか深ーい腕時計です。
  × 普通のアナログ時計の感覚で針を見てはいけません。
   「まだ2時か・・・。約束の時間までまだ1時間あるな」なんて思ったら、それはもう、3時過ぎですからぁ!








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