マスターの気まぐれ日記です。
 言うまでも無く、内容は、超主観的でテキトーなので、一切責任は持てません。

※ 2021. 6月------2005年の記事「名曲探しの旅」に追記
 このページは下にいくほど過去の書き込みとなっています。
 是非、下のほうから読んでいってください。




2021年 7月 22日  「スクーターって、難しいんだね〜」

 長かったぁ・・・・。正直、疲れた〜。

 えー、今夜の「バイク徒然草」は、初めてのスクーター修理とチューニングに、えらく手こずった、そういうお話にお付き合いいただきます・・・。

 わたくし、カフェ・ジェイパーカー マスター、53歳。バイク馬鹿です。
 オートバイが大好きで、ちょくちょく触っています。一応バイクの販売免許(古物商免許)もちゃんと持っております。ただ、これだけ長く関わっていても、よく知らない分野、苦手分野もありまして、それがオフロード・バイクと、スクーター。
 オフロードは苦手意識も有って、ほとんど僕はオフを走ったことがありません。なので、全くオフロードを語れませんし、バイクとしてもほとんどオフバイは売り買いしたことがありません。
 で、スクーターはと言えば、古いベスパは大好きなんですよね。「じゃ、スクーター好きなんじゃん。」って思うでしょ? でも、違う。ベスパは、形としては現代スクーターの原型とも言われるので、それでスクーターの代表格のように思われていますが、実は、昔の(手動変速の)ベスパは皆が思うスクーターと全く違い、メカ的にはずっとオートバイに近いんです。
 しかも、僕はちょっと、リードやらジョグやらアドレスなどの、「いまどきジャパニーズ・スクーター」の形が苦手でして・・・そんなこんなで、ずっと食わず嫌いのところがありました。

 で、さて、昨年冬に、知り合いのお父さんから一台スクーターの処分を頼まれまして、「はいはい。」と引き受けました。原付スクーターの売買の話はちょくちょくあるので、今回も同様。
 今回のは90年代 中期のヤマハ ジョグ・アプリオです。(世間がサッカー・Jリーグで盛り上がるなか、ジュビロのゴン中山がテレビで「アプリオだ〜っ!」ってCMやってましたよね。覚えてます?)



 で、アプリオ君、入庫したときには、正直あちこち外装も傷んでました。
 が、「ちゃっちゃとキレイにして(注1)、春になったら(注2)オークションで売るかな?」ぐらいに思っていた訳です。

 注1:経験から、スクーターを売るときは、オートバイと違って、とにかく外観!見た目をキレイにすることが大事です!古いオートバイとかはマニア様が、レストア前提で買ってくれるけど、90年代のスクーターなんて、見た目がキレイで、しかもすぐ乗れるものじゃないと、素人さんは買ってくれない。
 注2:北海道では冬はバイクは売れない。逆に春の雪解けが近くなると、皆、急に思い出したように、市場でバイクを探し始めます。笑。 それが、北海道。


 今回ラッキーだったのは、コレは前の持ち主の家で5年ぐらい眠ってた割にキャブレターも綺麗だったようで、試走してみたら、まず普通に走ったこと。とりあえず、ホッとしました。前後のサスが死にかけてるみたいだけど、ま、普通に買い物に乗るぶんには、イイんじゃね? 55km/hぐらいまでは普通に速いね! ホントはもっと出るんだろうけどね。 速度リミッター有るから、しょうがないよね、っと。 ま、簡単で良かったヨカッタ。楽ちんラクチン。

 じゃ、販売に向けて簡単に納車整備しよう。バッテリーが死んでるからバッテリーも替えて、と。 と、ま、僕にとっては普通の中古車の整備ですね。
 で、先に書いたように、売るには見た目が大事なので、外装を直し始めた訳です。スピードメーター割れてるし、ミラーもやっぱり割れてるし。あと、シートに穴が有るから補修して、・・・と。
そこで気になったのがヘッドライト。このジョグ・アプリオには黄色いレンズが入っています。「何で黄色いんだよ・・・(溜息)」 どう見ても「おばはん買い物スクーター」なのに、イキがった(しかも何か古臭い)イエロー・ヘッドライトが入れられてるのが気になって、普通の透明なヘッドライト・レンズをヤフオクで買おうとしました。

 「ん?」 そこで気付いたんです。ヤフオクに教えられました。「このレンズの色って、元々なんだ」、と。

 僕は何代か前の持ち主が趣味の悪いコゾーか何かで、この「おばはんスクーター」をちょっと「ワル風味」にしたくてイエローレンズを入れたんだろう、ぐらいに思ってたんですが、・・・これが違っていました。
 このアプリオは、どうやら「タイプ�供廚噺世辰董�元からヘッドライトが黄色いようなんです。
 「何だ、タイプ2って?」 調べてみたら、当時のヤンチャ系スクーター「ジョグZR」のエンジンを積んだアプリオだそうで。 当時の原付フルパワー7.2馬力、ってやつです。
 その辺りのスクーター文化を知らない僕は早速、当時のスクーター事情などを調べ始めました。

 え〜、バブル当時、各メーカーからはフルパワーのヤンチャ系スクーターが発売されており、性能はもとより、ルックスでも当時の男の子に「グッとくる外観」に仕立てられていたんですね。

 で、その見た目の共通点は、
 1、尖がった鼻先。
 2、(何の効果があるのか分からないけど)派手なウイング(リアスポイラー)。
 3、黄色いヘッドライトレンズ。
 


 バイクブーム真っ盛りの時代ですので、黄色いライトはきっと当時の鈴鹿の耐久レーサーとかのイメージなんじゃないかなぁ、って思うんですけどね。


 で、各メーカー、フルパワー・エンジンで同じような見た目のヤンチャスクーターをラインナップしてたんですが、ヤマハだけ、なぜか何のイタズラ心なのか、このエンジンを「おばはんスクーター」のアプリオの一部にも積んでしまう。
 それが「タイプ2」。 「何て無駄な」って思うんですけど、この「訳の分からなさ」がバブル時代ってもんなんですね、きっと。
 
 ↓ ほら、右の一台だけ何か「場違い」でしょ? はい。それがアプリオ タイプ�兇任后�


 はい。これが僕にとって運命の分かれ道。苦労の始まりでした。
 綺麗にした時点で、そのまま売れば良かったものを・・・。

 ネットで当時の原付小僧たちの声を拾うと・・・、
 「アプリオ・タイプ2は、見た目だけの装備とか余計なものが付いてないぶん、実は当時、最速じゃね?(もちろん2スト原付なんて無い今となっては尚さら無敵!)」 とか、
 「ありゃ、リミッター解除するだけでインチキレベルの速さでしょ。 信号で並んでも、あのダッサい見た目が、また油断させるのがズリぃんだわ」 などと書かれていて、

 「え? このまま本当のパワーを封印したまま売るのは、ちょっともったいなくないか??」って思ってしまったわけです。
 よし、当時のヤンチャ小僧たちの評価そのままに、「羊の皮を被った狼」を蘇らせてあげようじゃないの!となった訳です。

 そう。 スクーターをほとんどイジったことないくせに・・・・。

 さて、初めにリミッターカット(CDI交換)が必要なのは分かっています。 まず、そこから。
 中古のCDIを注文し、すぐに役所で「原付登録」を変更。(この時点で、「オートバイ免許」を持ってる人にしか売れなくなりました。原付スクーター最大の顧客、「クルマの免許しか持ってないお客さん」を自ら切ってしまう私。もう引き返せません)


 CDIが届くやいなや、即座に交換作業。これで80km/h出るのか?と思いきや・・・・「ん? あれ??」 思ったほど速度は伸びず。「何だ?? どした??」
 調べてみると、このスクーター、CDIで電気的なリミッターが掛かっていましたが、その他に、ドライブプーリーという部品でメカ的に最高速を制限していました。
 よし、仕方ない。「乗りかけた船」だ。ハイスピード・プーリーも中古で買おう。ポチッ、とな。 ・・・ん? 何だ?どうやって外すんだ、これ? 「何!?特殊工具が要るんじゃないの!?」



 53歳、バイク馬鹿。 スクーターをナメてました。 作業を始めて唖然(あぜん)。
 もう、何かとバラすのに専用工具は要るし、駆動に加えて、自動変速の仕組みとか、ええ〜っ?? ・・・何?
 何? どうなってんの、これ?

 【 スクーターの駆動の解説 】

 まず、エンジンを掛けて、前のドライブ・プーリーが回る。 と、ベルトにつられて後ろのドリブンが動き出し、回転の上昇に伴い、遠心力でドリブン先端のクラッチが繋がり、後輪が回り始める。
 さらにエンジン回転が上がるとウェイトローラーの動きで、ドライブプーリー間のベルトが外縁に向かって移動を開始。
 前側のプーリーの変速が始まると、ベルトが前に引かれてゆき、後ろのドリブン・プーリーが無理やり開かされる形となり、後軸も変速を開始。
 さらにエンジン回転が上がり前後プーリーとも可動域の端まで移動しきると変速完了となるのだが、まだエンジン回転に余力があるはずで、ここから先はエンジン回転のレブリミットまで・・・
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 えー、すみません。・・・ちょっと気を静めて・・・。
 ハァ、ハァ・・・・。

 で、なんだかんだとプーリー交換も出来まして、これでもう足枷(あしかせ)は無いだろう、と。 これでようやく狙ったスピードも出るでしょう、と思ったのですが、

  ん?何だ? 何km/h 出てるか分からないぞ・・・。
 「どした? せっかく買ったのに、この中古メーター壊れてるの?・・・・おおっ!?!!」

 はい。 このときの私がヘルメットの中で叫んだ 「おおっ!?!!」 を解説しましょう・・・・。

 僕は今までのオートバイでは経験したことがないのですが、原付スクーターなどの場合、スピードが60km/hを大きく超える想定がされていないので、スピードが出るようになると → 針がメーターボックスの壁に当たって、それ以上は針が回らない、という事態が。
 おおっ!?そう言えば、いつかどこかで「針カット」という言葉を聞いたことがあるぞ。どこで聞いたんだっけなぁ・・・

 あ、そうだ! 昔の西岡の自分の店だ。 お客で来ていた原付小僧たちが仲間うちで何か言ってたような・・・・

  若い客A 「俺、せっかく期待して針カットしたのにさぁ、70km/hも出ねーんだよ」
  若い客B 「へへっ!ダッセーの!(笑)やっぱ、俺のディオには勝てないんじゃん?」

 ・・・そんな光景をフラッシュバックのように思い出したのです。
 「おおーっ!! この事だったのか!!!」 当時、カウンター越しにいた僕はコーヒーを淹れながら、心の中で・・・
 「ふふっ。若いって面白いなぁ。・・・メーターの針を切ってみた、って、軽量化のつもりだろか?そんなの意味有るんか?タカが知れてるだろうに・・・。その前にそのデッカイ羽根(スポイラー)外したほうがイイんじゃないか?何より、回転系を軽くするとイイんだぜ。タイヤをワンサイズ細くするだけで50ccなら効果絶大だよ!」(← マスター、心の声ですよ。心の声)

 あの時の自分に「アホ」と言いたい。 そうか、あの日の少年たち、ゴメンね。 そうか。こういう事だったんだね!(開眼!)



 さて、ようやくエンジンの回転のままに気持ちよく走るようになったと思ったら、今度は上り坂で「息つく」ように。急に20km/hも出なくなる。「何だ、そりゃ!? 爺さんか!(怒)」 これまた症状を調べると、どうやらドリブンのところにある「トルクカム」っていう部品が仕事をしていない感じ・・・。
 「何ですか、トルクカムって??」

    
 (トルクカム → オートマ・スクーターも、走行中、坂道などで負荷が掛かったときに、普通に考えれば、バイクと同じでエンジン回転が落ちて失速する理屈なのですが、駆動輪の負荷を「感じて」これを自動的にシフトダウンさせ高回転、ハイスピードを維持させる画期的なメカ。現代スクーターにおける大発明かと思います)

 一つ分かったと思ったら、また壁にぶつかり。・・・そんな感じで自分のスクーター整備の知識のなさを痛感する日々でございました。

秋に仕入れ、春には売れる、と思っていたスクーター。 なのに、欲をかいたばかりに春先からすっかりドツボにハマってしまいました。
 いやぁ、毎週末、走っては直し、セッティングを変えてパーツを組んでは、また走って。 上手くいかずに溜息ついて、またバラして組みなおして。・・・繰り返し、繰り返して、良い勉強させてもらいました。
 こうして当初、手間もお金もかけずにチャチャっと、右から左に売ろうと思ったスクーターでしたが、結局、スピードが出るようになると(パワーを開放したら)→ 減り気味だったクラッチが滑り出し→ クラッチを交換→ それでも足りず、強化クラッチスプリング投入。
 その他、ウェイト・ローラーが偏摩耗していて、などなど、結局、中古パーツを駆使しても3万円以上もパーツを買い足す羽目に。しっかり、手間もお金も掛かってしまいました、とさ。(泣)

 いやぁ、雪解けから長かったわー。 いやぁ、出来上がったら、メチャ速くなりましたよ、そりゃ。 今さらだけど、2ストって、キチンと仕上げるとホント速いですね。

 で、本当は脚廻り(サス)も、これだけ速くなると全くダメダメで、前後ともアップグレードが必要なところなんですが。(アプリオは前後、ただのバネサス。メーカーがそこはケチってしまったので、スピードが出るくせにバランスが悪いんです。正直、路面のギャップでバタついて焦ります)
 前も後ろも社外品の油圧サスに替えると良くなるのは分かるんだけど、合わせて、さらに2万は出費が・・・。ウチの売り値を考えるとこれ以上はお金を掛けられないと思うんですよね。これはもう、売るときに「ホントは速いんだけど、飛ばすと危ないからゆっくり乗ってね(笑)」って言うしかないよね。

 いつも思うけど、バイクイジりって、バランスって大事ですねー。どう見ても「おばはんスクーター」なのに、過激に速い。 つい調子に乗って、またマニアックで売りにくい一台に仕上げてしまいました。
 うーん、正直、全くカッコ良くもないこのスクーター。 なのに、売り値は8万は付けないと、やっぱ話にならないしなぁ・・・。この値段だとウチのお客さんでは誰も買わないだろうなぁ。うーん・・・また不良在庫か? それとも果たしてヤフオクで、売れるのか?(悩む)

 そうそう。これだけは。 最後の仕上げにブレーキの強化をしないと。スピードが出るようになったら、やはりノーマルのブレーキでは危なっかしい感じで・・・。
 それでも、この「タイプ2」には特別にディスクブレーキが奢られているんですけどね、元から。 それでもやっぱり、ちと足りない。
 これ以上お金は掛けたくないけど、ここだけは、ね。見過ごせないかと。

 で、ここを何とかしたいとイジる人の多くはキャリパー(ブレーキ本体)を替える人が多いみたいですね。
 このバイクには「1ポット片押しキャリパー」というディスクブレーキ用で最もシンプルな安いブレーキが付いています。これを「対向2ポット」とか「4ポット」(簡単に言えば、高性能、高級ブレーキ)に交換するのが一般的なチューニングです。

 ですが、僕が見たところ、コイツが停まらない原因はそこじゃない。
 何たって「元のブレーキディスクが小さすぎるのが問題だ!」と、私、シゲタ大先生は分析するのです!
 これを図にしたのが、これ。


 どうでしょう? 同じブレーキ時間でも、大きなディスクブレーキ、大きなドラムパネルのほうが圧倒的なブレーキ力が得られるのは明白じゃないですか?
 で、ネットを探すと、やっぱり有るじゃないですか!JOG用に作られた大径ブレーキディスク! これでしょ!自作しないで助かったぁ! もちろん買います!買わせていただきます!
 早速、注文。 で、届いて取り付けてみると、社外品と言えど、なかなかの工作精度。 文句ナシの出来です!
 ストッピング・パワーも絶大!ノーマルの比ではないです。絶大な安心感! いやー、性能は大満足!さすが、オレ様。 計算どおりでしょ!


 でも、・・・いや、・・・分かりました。 分かっちゃいましたよ、何でノーマルのジョグがあんな小さいディスクブレーキだったか・・・。

 いま、このジョグ・アプリオのタイヤを交換しようとすると、アクスル・シャフト(車軸)を抜いただけではブレーキ本体(キャリパー)がホイールに当たってしまって、そのままではホイールを外せない事になってしまいました。(泣)
 ホイールを抜くには、まずアクスル・シャフトを抜く前に、→ ブレーキ・ディスクのマウント・ボルトを目いっぱい緩める → ブレーキ・キャリパーのマウント・ボルトを抜いてキャリパーを外す、という手順が必要となりました。(号泣!)

 何でジョグがあんなに小さいディスクだったのか・・・。あれ以上、大きなディスクを取り付けると「タイヤ交換の際に多分に、いや、非常に!支障が生じる」からなんだね。

 なるほど、それで皆、「キャリパーだけ」替えるんだね〜!なるほどー! あはははっ!
 こりゃもう!絶対に普通のお客さんに売れないバイクになっちゃったじゃん! あはははははっ!(泣笑)

 あ、そうそう。
 最後に、実はとても手こずった部分を書いときますね。

 修理ともチューニングとも関係ないのに、恥ずかしながら、余計なところでとても苦労してしまったことを告白します・・・。
 それは「キック・スタート・スプリングの取り付け」です。

 この日記の初めのほうで、ミッションケース(駆動系ケース)を開けてる写真が見えると思いますが、あの外したケース側に、キックレバーとギアが付いてるんですね。
 で、チューニングで行き詰っているときに、「ん〜、・・・気分転換しよ!」ってなって、ミッションケースをピカピカに磨いたろう、と思ったんですね。で、邪魔なキックアームを外してみた、と。

 そのとき、よく考えなきゃダメなんですねー。 よく考えずにキック軸を抜いたら、「バキャン!」と巻きバネが外れる音がしました。
 その音の強さから(間違えて指を挟んだら、大怪我しそうな音)、何か嫌な予感がしました・・・。
 そう、そしてやっぱり。 ゴツいスプリングを元に戻そうとして、その作業が死ぬほど大変だと、すぐに思い知るのです!

 スクーターの他の作業の合間合間にやってはみるけど、なかなか上手くいかず。 あんまり出来ないので、しばらくセッティング中はキック・メカを入れずに、ケースカバーの軸穴をガムテープで塞いで走ってました(笑)
 (どんな感じに難しいのか知りたい方は、世のスクーター・チューナーの先輩方も多くコレをやらかしちゃってますので、「超難題 キックスターター」「恐るべし ジョグ スプリング取り付け」などのワードで検索してください)
 もう、今日これでダメだったら師匠のところに泣きつこう、と思ったんですが、その本日、一人で元に戻せました! はい。ようやく。

 まぁ、もう二度とやりたくない作業ですね。 バイクのキックは下手にイジらない、と。 今回、大変勉強になりましたっ。

 以上、「バイクカフェのマスター、初めてのスクーターいじりで泣き笑い、の巻」でした。  次回をお楽しみに〜!





2021年 7月 4日  「ご同輩、ヘルメット幾つお持ちです?」

 今日は、ヘルメットのお話。というか、僕の困った収集癖、と申しましょうか・・・。
その日に乗るオートバイに合わせて、ヘルメットのスタイルも替える。
僕からしたら普通の事なんですが、バイクに乗らない人からしたら、「1個有ればイイでしょ!」ってなるわけです。
女性で言えば、バッグや靴を、その日の服に合わせる。 ヘルメットを複数持ってるライダーっていうのもこういった感覚なのでは?
で、今日、しば〜らく女房の通勤用に貸していたヘルメットが僕の許に戻ってきまして(女房はイマドキなヘルメットを新調しました)、手入れをして片付けようとしたのですが、・・・ん?ヘルメット用の棚が一杯で入らない! というか、思えば、家の別の棚に仕舞ってあるメットもあるよな、なんて考えて。
「俺、ヘルメット幾つ持ってるんだっけ?」と、急に確認したくなった次第。

外の天気も悪くないし、全部一度出して確認してみよう、と思い立ったわけです。



       



       



       



       

※ 以下、番外。(これは当面、使う気がないヘルメット)
ベスパのタンデム用は可愛いのがいいなー、なんて思っていた時期にネットで探し求めたもの。
昔の「オー!モーレツ!」っていうテレビCM知ってます?丸善石油って会社のCMなんですが、モデルさん(小川ローザ)が被っているメットがこのタイプ。
これでベスパにタンデムとか、可愛いと思いません? 是非、ツイッギーみたいなモッズスタイルの似合う女の子に使って欲しいです。


普通に有りそうで、今はなかなか売ってないと思います。
全面が白のレザー張り(←ここがポイント)。それに、庇(ひさし)付きの半キャップです。
ね? 見かけないでしょ?(売りませんよっ! 笑)

       

一度ズラ〜っと、家の前に並べてみました。 なるほど、全部で15個持ってるんですね、僕。 納得。

はい。 もうこれ以上増やさないようにします!


※ 追記。 ここで「どう?このレトロポップなヘルメット!」って、コレクション自慢していましたが・・・、最近、このデザインで再販されたようです。造りも、ちゃんと「総レザー張り」。あららら・・・。何だか嬉しいような、悲しいような。
作ったのは業界老舗のリード工業。でも、今これを誰向けに作ってんだろ?? だって、超マニアックじゃない??

でも、やっぱり不思議だなぁ。だって、普通の人のこのヘルメットの印象(思い出)って、「オー!モーレツッ!」より、こっちじゃないです?
これ、コレ。 ↓


でも、ま、このヘルメットを待ち望んでた、ちょっと変わったレトロマニアが僕の他にもいた、って事ですね(笑)
失礼ながら、メーカーさんが予想するほど売れない → すごく短命商品の匂いがします・・・。買うか迷った貴方!いま買わないと!LEAD RT-1R(希望小売価格 \7000)




2021年 6月 15日  「本気出すのが、ちょっと遅いんだって」・・・僕が悔しく思うスズキさんの話

 前回の日記から14年!? 久々の徒然日記は、やはりバイクネタにしましょうか・・・。
今日のネタは、僕がたまに思う「なんでスズキって、こうなんだよ・・・」と残念に思う話。
(※ ちなみに、長いです。 ウィスキー飲みながら書いてるから、話がしつこい。「バイク愛」が溢れすぎて、想いが無駄に熱い(笑)。お時間があるときにゆっくり読んでもらえれば幸いです)

 スズキってメーカーのイメージ、皆さんはどんな感じでしょうか?
 ・新しいメカを(若干、煮詰めの足りないまま?)市販車にいち早く採用する元気なメーカー。
 ・他社のヒット作を見て「ウチだって出来るモン!」と素早くライバル車を送り出すフットワークの良いメーカー。
 ・市場でも、サーキットでも、ホンダ、ヤマハ、カワサキと真っ向勝負してるけど、いつも何となく「第3のメーカー」に甘んじてる感じ?
 
 僕の車庫には今スズキ車はありません。あまりスズキと縁が無いのかも。 歴代のバイクを思い出しても、長く乗ったのは空冷2ストのRG125ぐらいでしょうか。
 
 しかし、僕は強く思う。スズキは(時たま)アホなほどに熱いバイクを作る良いメーカーなのだと。それをバイク乗りの皆にも今さらながら知って欲しい。
 あ、最初に断っておきますが、僕は決して「鈴菌」患者ではありません。(※スズキン = スズキ偏愛者。用例 →「やべー。俺もどうやら鈴菌にヤラれちまったかもしれねーわ。」)

 記憶を辿ると、僕がスズキを心底スゲーな、と思ったのは、過去に2度。
1度めは、まだ少年の頃、バイク雑誌で見たRG250ガンマ。ビックリしました・・・。「何じゃ、こりゃ!? これは、もうレーサーでしょ!」
レーサーレプリカ・ブームの頃のお話として良くバイク雑誌でも語られるエピソードですが、正しく、それです。
このとき、父さんにチケットを譲ってもらって東京モーターショーにも行きました。買ったばかりのカメラを抱えて。もう、お立ち台のガンマがとにかくカッコイイんだ!(ちなみに、少年シゲタはモーターショーではもう一台、BMWのK100ってバイクにも惚れちゃいました!。だって、あのデザイン!ミラーにウィンカー入ってるんですぜ。僕はこのバイクで「空力」って言葉を覚えました。もう「未来感」満点でタマらなかった!)
僕にとっては「初代レーサーレプリカ」はスズキのガンマです。レーサーレプリカと言うと、僕よりもうちょっと先輩の方々は、ヤマハRZ250の登場にザワついたみたいですが、僕の世代はガンマと、それに続いたカワサキKR。これは熱かったなー。(やっぱり、カウルが無いとね。レーサーは!)
ついにこんなバイクが発売されるんだ!と、まだバイクの免許もないのにワクワクしたものです。
 これが僕にとって「スズキ、スゲー!」の一発目。

 そして2度目の「スゲーな・・・」は、誰もそんなこと語らないけど、バブルが弾けた後のスズキの「バイク作りの姿勢」。 今夜は、この話です・・・。

 90年代後半、バブルが弾けて、日本の会社はどこも勢いが無くなってしまいました。バイクメーカーは特に。若者はどんどんバイクに興味を無くしていって、業界の売り上げも凄い勢いで落ちていきました。
 そんな頃。そんなときだってのに、スズキさん・・・。
 日本市場に続けざまに現れた3台のバイクに驚かされました。 「いま、これ出すの!!??」
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 まず、驚いた1台め。
1996年の最終型ガンマ。「RGV-Γ250」。型式名 VJ23A

 90年代中盤、峠の走り屋のブームはとっくに去り、若者の趣向はレーサー型のバイクからアメリカンやネイキッドバイク、はたまたビッグスクーターなどに移っていました。 バイクブーム時の死亡事故の多さから、250や400のスポーツバイクは軒並み、バイクメーカーの自主規制で最高馬力を下げられ、中でも2ストバイクは走るだけで「公害」とする世間の目もあり、メーカーはどこも、もう2ストの新型車を出すことを諦めていました。あれだけ売れたNSRやTZRも、この頃は毎年、ただ色だけ変えたりしながら、細々とマニア向けに売られていただけの「尻すぼみ」状態。あの光輝いたレーサーレプリカの時代は・・・終わったのです。

   ただ、スズキを除いては!

 スズキは    「レーサーレプリカブームもとっくに終わった1996年」、
   「スポーツバイクもパワーダウンさせなければ売れない1996年」
   「排ガス規制で、2ストを作り続けることが社会悪のようになってきた1996年」、
 こんなタイミングで、アホほど開発費をかけた完全な新型車を出してきます。


 「どうなってんだ、スズキは!?」カッコイイ。カッコ良すぎるぜ! いま出したって市場でどれだけ売れるのか(売れないのか)見当もついてただろうに。
ずーっと開発してきたスズキの2スト技術の集大成なんだろう。2ストの歴史の火が消える前にこの1台を世にどうしても出したかったのか。
「ホンダ、ヤマハ、見てくれよ。どうだい?」と。
 それから、スズキを、そしてガンマを応援してくれるピュアなファンに向けて、
「遅くなってゴメンよ。今頃になって、ワリイな。でも、今度は今までとは違うぜ。」と。
 実際にその実力でも色々凄いバイクなんですが、今、このガンマを形だけで見ても、レーサーレプリカ究極の形をしていると思います。こんなの売ってイイんか!?熱い!ひたすらに熱い、やりすぎなスズキ・イズムを感じるのです。(だって、例えば、あのタンデムシートは何? 有りなの?あれ?座れるの!?)
 発表当初から僕は「みんな買ってくれ!」と願っていた。「感じるものが有るだろう!このスズキの男気をどう思うんだ!みんな、スズキの思いに応えてくれよ」と皆に声をかけた。(思い返せば、イマ流に言えば、自分では高くて買えないくせに、周りにクラウドファウンディングに出資を呼びかけるようなものでしょうか。笑)
こうして、全国に生き残っていた「元・峠の走り屋」オヤジたちの援護射撃も多少は有ったでしょうが、1999年、販売不振のまま「2スト界の至宝」、史上最高のガンマは生産終了となりました。・・・・合掌。
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 続いて、「スゲーな!」の2台め。
2000年登場の原付スクーター、「ZZ」。型式名 CA1PB。

 えー、かつてスクーター戦争とも呼ばれるメーカー間の原付バイクの販売合戦が有りまして、特にホンダとヤマハがバッチバチに戦っていました。
ホンダのロードパル VS ヤマハのパッソルに始まり、リード VS アクティブ、ジョルノ VS ビーノだの、ライバル間で火花を散らしていました。
1970年代から90年代、バブルが弾けてからもしばらく続きましたかね。
さて、中でも面白かったのが「カッ飛び系」と呼ばれるヤンチャな原付スクーターたち。
歴史を紐解けば、その火付け役は1983年に出てきたヤマハ・ジョグだと言われています。
値段もそこそこで、何しろ軽くて・速い!デザインも今までの「おばさま向けソフトバイク」とは異なり、ポップでスポーティ。
このジョグが若者たちに飛ぶように売れたので、ホンダもスズキも慌てて追いかけます。
でも、なかなかジョグに勝てるスクーターが生まれない。(DJ-1もGダッシュも惜しかった!ラブスリーやカーナも好きだなー)
 で、1988年、ようやくホンダがヤマハ・ジョグを販売で追い抜く!メットイン・スクーター、ディオの登場です。
当時、ジョグにはヘルメットは入らなかったので、これが大きな差となって、ディオの大躍進が始まりました。
スズキも負けじとメットイン・スクーター、アドレスを発売。(CMはモックン、本木 雅弘でしたね)
アドレスは大人っぽいイメージだったので、スズキはカッ飛び系としてはハイアップRなんてモデルを出してましたね。けど、いつもセールスはホンダ・ディオ、ヤマハ・ジョグに及ばない。
ヤマハもモデルチェンジでジョグをメットイン化して、すぐに売り上げを取り戻してましたからね。
 で、スズキは1990年、ようやくセピアZZというガチンコ・ライバルを完成させる。デザインもホンダとヤマハのイイとこ取りな感じで、ここから市場は「ジョグ VS ディオ VS セピア」、三つ巴の闘いとなりました。
もう2、3年おきにモデルチェンジを繰り返し、「ヤマハさんのフェンダーの先端まで尖がった感じ、カッコイイなー」、となればホンダ車もスズキ車も同じ顔を真似し、スズキが当時のクルマで大流行の羽根(リア・スポイラー)を着けてみたら、これが小僧どもに大受け!→で、ヤマハもホンダも真似してスクーターに羽根を生やしてみちゃう。そんな時代でした。
 で、バブルが弾けてもしばらくはこの「2スト・カッ飛び系スクーター」の人気は続いたんですが、21世紀が見えてくると、やはり先のガンマ同様、全てのメーカーが2ストでフルパワーのバイクが楽しく作れない時代になってきました。加えて、不況下の若者たちの流行も「ストリート系」などと呼ばれる肩ひじ張らないバイクにシフトしていく。ホンダ・ズーマーやエイプ、リトル・カブのような。
 カッ飛びブームも終わった・・・。これからはエコでクリーンなバイクの時代。高いバイクだとか、速いバイクだとか、そんなの関係ないし。今の若者は誰と競うでもない。皆が自由で普通の毎日を望んでるんだよね・・・。長い長い戦いを繰り広げたホンダもヤマハも、カッ飛びスクーターの戦場からこうして静かに帰っていった・・・。

   ただ、スズキを除いては!

 スズキ君   「おい!ホンダにヤマハ!勝手に帰んじゃねーよ!まだ終わってねーからな!!」
 ホンダ君・ヤマハ君 「ええーっ!?もう終わってるでしょ、この話は!?」  ま、そんな感じです。


 とにかくこの、ちょっと遅れたタイミングで出てきたZZ。気合、入りまくりです。まず、ヤンチャ・スクーターのデザインに詳しい方々でないと通じない話なんで何ですが、僕が勝手に語りますと、セピアZZが他社に負けていた点を全て改良しています。
つまりは、見た目です。この「50cc走り系スクーター」という特殊ジャンルに関しては、良く「エンジンのヤマハ」、「脚廻りのホンダ」、という話を聞きますが(結局、スクーターレースになると、ジョグ圧勝という話・・・)、サーキットはともかく、セールスにおいては、購入層(免許取り立ての鼻息荒いティーンエイジャー)にどれだけビビッと来るかが大事な訳で、エンジンスペックが自主規制で7.2馬力で各社 横並びだったら、あとは見た目と装備がモノを言う訳です。
この点、このZZは完璧。フロントの見た目はジョグを超えるトンガリ度!リアビュー(テール周り)は、今までジョグ風にもっさりしてたものを、ディオそっくりにシャキーン!とカチ上げて、リア・ウィングと一直線に。フロントフォークも、ディオで好評な「ゴールドで、何だか高性能サスに見える」デザインに。
しかも、(この点は2スト・フリークとしては悲しい感じで見ていますが)この頃、2ストヤンチャ原付系(ディオやらジョグやらNS-1やら)のカスタムパーツで流行っていたのが、4スト大排気量(風)の極太サイレンサー。これもスズキはメーカー純正で装備!見た目のハッタリは125ccクラスの4スト車にしか見えません!
もう、カッ飛び系デザインとしては、これが完成形でしょう。さらに、ライバルを一気に突き放すのが、「12インチ大径ホイール」。今では125クラスで当たり前の流行になっていますが、高速コーナリングの操安性を重視して、当時50ccスクーターで当たり前だった10インチサイズを見直したのです。
重量的には10インチマシンより不利ですが、「どうせこの手のバイクは買ったあとチューニングするんだし」、って考えるとこれは大きな大きなアドバンテージだと思います。イマドキの4スト原付(4馬力くらいしかない)だと、始めから馬力が足りない上に、こんなもの履かせたらパワーを食われてしまうので無理な装備ですが、2ストフルパワーのコイツだったら無理なく回せるんです。
 「スゲーぞ!スズキ!!! イイとこ突いてくるぜ! ワクワクするよ!!・・・でも、なぜ、今なんだ。 周りを見てごらん。誰も付いてきてないし・・・(涙)」
 こうして「独り相撲」のZZは、最後のフルパワースクーターとして、殴る相手のない拳でブンブン空を切りながら、2007年、生産終了となりました。・・・・合掌。
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 そして、「スゲーな!」の3台め。
2004年の新型バーディー50。(最後のバーディーとも言う)型式名 BA-BA42A

 ホンダ・スーパーカブ。ご存知でしょう。言わずと知れたビジネスバイクの代名詞。日本だけでなく、世界でもその評価は高く、イギリスでもアメリカでも、「バイク通が選ぶ世界の名車」その第1位に選ばれる、もはやバイク界の伝説。

 世界中のビジネスバイクの手本となっているカブですが、日本のライバルたちはどうでしょう。そりゃ黙って見ちゃいません。ヤマハは「メイト」、スズキは「バーディー」という「そっくりバイク」(失礼)を出して対抗。(カワサキも一時期カブ型バイクを作っていましたが早々に白旗を挙げ、ビジネスバイクは海外でだけ売っています)

 当初4ストが上手に作れなかったヤマハとスズキは、馬力じゃ負けないさ、とばかりに2ストで勝負。しかし、やはり燃費となると4スト。オイルショックなんて歴史の出来事もあり、なおさら4ストで燃費も良くて丈夫なホンダ・カブの評判が上がっていくのでした。
  80年代に入ると、ヤマハもスズキもいよいよ4スト版も売り出します。新聞屋さんも、郵便局でも、一部採用されました。でも、・・・やはり故障の度合いなのか、整備性の違いなのか、次第に淘汰されていきます。僕も経験から思います。この分野はホンダです。どこがスーパーカブの真似をしてみても、誰もホンダには敵わない。
 やがて各社とも押し並べて「もう、ビジバイ(ビジネスバイク)は、ホンダさんに任せておこうよ。ウチらはスポーツとか、売るバイクが他にも色々あるじゃんさ。はい、撤収、撤収・・・」という雰囲気に。

   ただ、スズキを除いては!

 「スーパーカブが世界一なんて、ゼッテー認めねーぞ!そりゃ、今までは一番だったかも知れない。だけど、欠点だってあるじゃんよ。知ってるよ、俺。これからオレ様がこのビジバイの世界を変えてやんよ!!」


 どうです?このルックス。 完全に長年のスーパーカブの呪縛から解き放たれた、と言えましょう。
まず、カブの欠点と言われてきたのは、例えばフロントサスの挙動。ボトムリンク式独特の動きとストローク量の少なさ、など、普通のテレスコピック式に比べると・・と言われてきました。新型バーディーは、スポーツバイクと同じテレスコピック式を採用。(ちなみに、僕は逆にボトムリンク、好きですけどね。挙動は確かに気持ち悪い。だけど、基本的にサスのメンテナンスが要らない。まず壊れる箇所がない。タフを代名詞とするビジバイだからこそ、そのメリットは何物にも代えがたい)
 あと、当時、リトルカブが売れていたことからも分かるように、若者の間でスーパーカブをお洒落にイジることが大流行していて、ショップカスタムなどではカブをバーハン化することがトレンドになっていました。(バーハン化、バーハン加工 → カブのスクーター流のヘッドライト・ケースやウィンカー一体式のハンドル周りを、オートバイ同様のバー・ハンドル姿に替える工事。これが思った以上の、かなりの手間とお金が掛かります)
これが、新型バーディーは元からバーハン、ヘッドライトは別体です。(ま、これは郵政バーディーっていう、郵便局仕様がベースになっているから、ってハナシでもあるんですが。ちなみに、タイヤはリトルカブ同様の14インチ。郵政仕様は、ホンダのカブでも14インチと小径です。(普通のカブは17インチ。郵政仕様のタイヤが小さいのは、バイクに大量に荷物を積めるよう、前後の荷台の高さを抑えたかったから。荷物を積んでも低重心なので、17インチカブより走りが安定します)
 あと、カスタムっていうと、レッグシールドを取り除いたりするなど、カブを軽快にイジるのは、皆がやりたいことだけれど、これが配線を隠す処理など、やってみるとなかなか素人には障害が多く、スマートにイジるのは結構ムズかしいものなんです。
ところが、このバーディーは、最近のそんなトレンドも十分に研究。キレイにストリップできる造りとなっていました。「スゲーぞ、スズキ!!」
パンクしても修理しやすいよう、チュ−ブレスタイヤが使えるアルミキャストホイールも選べました。(スーパーカブはスポークホイールなので、チューブ入りタイヤ)
 しかも、調べてみると、商用車として、長く乗れるような設計の工夫もハンパなかったようです。
例えば、このバイク、前後フェンダーが樹脂製で、鉄の車体とは別体となっているんですが、この理由がプロフェッショナルでした!
もちろん、軽量化という意味も有ります。普通に4スト・バイクで勝負して、同じジャンルでホンダに純粋にエンジンの燃費で勝てる訳ない。だから、少しでも軽く、と。(僕らバイク乗りの多くはホンダを「バイク界のトヨタ」と見ています。ホンダが四輪車も作っていることは分かっていますが、なぜか四輪と二輪ではホンダのイメージは大きく違います。)でも、理由はそれだけじゃなかった!
スーパーカブ型バイクは、プレスフレームと言って、鉄板を曲げて成型したものを幾つか溶接しながらフレームを形づくっています。見れば、リアタイヤを覆うフェンダーもそのフレームと一体となっています。ですよね?で、これは強度的には優れているのかもしれませんが、仕事で長く乗っていると、そのリアフェンダーが内側から錆びて朽ちてきます。そりゃ、雨の日も走らなきゃいけないから、そりゃ、そうですよね。 で、こうして毎日乗っていると、そのサビがフェンダーと一体になってるフレームまで進行してしまい、最悪、フレームに穴が開き「修理不可」となってしまうのです。(フレーム交換となると、原付バイクとして、その修理費はもはや現実的な額じゃない)
「カブは毎日ガンガン乗っているとリアフェンダーから朽ちてしまう」。スズキは郵便や新聞などのプロの話に耳を傾けたのでしょう。 深いですねー。
 プロユースにも最高で、若者たちに流行の「スカチューン」なカスタムベースとしてもカブを上回るポテンシャル。もう、カブに負けるところが見当たらない! でしょ!?
 でも・・・・売れなかった。 さっぱり。
新型バーディーを横目に、ホンダのカブとリトルカブは変わらず売れ続けた。 スズキの期待に反してバーディーは、せいぜい新聞屋さんにポツポツ買ってもらえたぐらい。一般ユーザーは見向きもしなかった。
 いま、ネットでユーザーの声を拾うと、確かにカブに劣っているところは多いらしい。
 「シートのクッションが悪く、ツーリングが無理。2時間も座っていられない」
 「カブと比べると、90も50も、どっちも燃費は期待外れ」 など。
 でも、僕はこれらの声(限りなく真実だろうけど)も、新型バーディーの斬新で崇高な設計、その魅力を損なうものでは全くないと思います。(エンジンの出来が悪いのはしょうがないじゃん。相手はカブだよ?ホンダだよ?)
 バイク(歴史)オタクの僕の目には、この独創的なバーディーで「巨象・スーパーカブ」に単騎、挑んだスズキの戦いは、戦前のアメリカにおけるハーレー対インディアンの販売合戦のように見えてしまって。圧倒的に技術力も有って、レースも強かったインディアン(スクエア4気筒エンジンなんて有名ですね)。なのに、どうってことない旧式のエンジンしかないハーレー(失礼!)に販売で勝てない。つまりはハーレーの政治力だったり、広告上手だったり、販売力(ディーラー網の整備)だったり、に負けてしまった。
 うーん、例えがちょっと違う気もしますが(ハーレーと違い、ホンダは最新技術でも世界をリードしてますからね)、何かそんな悲哀を感じてしまうのです。
「スーパーカブ」のブランドの壁は厚かった。日本の皆があの古臭くも普遍的なカブの形しか認めないなら仕方がない。日本にニュー・スタンダードは必要なかったのか。
新型バーディーの開発グループの当時の熱気と、発売後の落胆を想うと、自然と泣けてくるのです。
 僕は、その後も改良され進化していくバーディーの姿を見たかった。  世の皆にその設計の気高さを分かってもらえないまま2017年(90ccは2008年)スズキ・バーディー生産終了。ヤマハ同様、スズキ製「カブ型ビジネスバイク」の歴史をここに終えるのでした。・・・・合掌。
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 商業的には失敗作なのかもしれない。でも、こんな感じで、スズキはたま〜にガツンとくるバイクを出してくれます!
 近年、元気のない日本のバイク界にあまり明るいニュースなんてそうそうないですが、やはりここはスズキが! スズキがきっとまた僕のようなバイクオタクの想像を軽〜く超えるモデルを出してきて、僕らを驚かせてくれるに違いない。そう信じているのです。




2007年 6月 5日  「引き締める理由」

 大体、何故に急にダイエットだの、トレーニングだのを始めたかと言いますと、実はファッションにも関係があります。
 話すと、ちょっと長いですが・・・・
 僕はベスパが大好きです。大好きなんですけど、・・・・ベスパはオシャレに乗りたい。でも、僕は「お洒落さん」じゃない。でも、ベスパに似合うようになりたい。そんなコンプレックスみたいなものを抱えながら、ずっとベスパに乗っていました。

 ベスパと言えば、代表的なファッションは「モッズ」でしょうか?(注:Modsとはどんなファッション? → 解り易く言うと、懐かしのグループサウンズみたいなスタイルです)
 でも、モッズ、って感じじゃないんだよなー・・・僕。
 第一、モッズスタイルだと、自分の顔に合う髪型ってのがイメージできない。茶髪でマッシュルームカットとか!? ありえねーっ!(笑!)

 で、去年は、エディー・コクラン(エルビスと同時代のロックンロール・ヒーロー)にハマったのもあり、ちょいとロカビリーで行こう!と自分のスタイルを決めて、ちょっと「アメリカン・グラフィティー」な格好で乗っていました。(実際、映画「アメリカン・グラフィティー」のオープニングにベスパは出てきますし)
 スタイルは、カレッジっぽいレタード・カーディガンに、ブルー・ジーンズ。靴は白黒のサドルシューズ、なんて感じです。寒くなってきたら、スタジャンか、真っ赤なスウィングトップを羽織ってました。
 参考にどうぞ → 僕のロカビリー・ヒーロー → エディー・コクラン。 → 「Eddie Cochran - C'mon Everybody」
 でも、これも少し恥ずかしいような気がして・・・。
 髪型まで思い切ってグリースてっかてかのリーゼントにしちゃえば、それっぽいんだろうけど(← 絶対、僕には似合わない!)、普通の髪型で乗ってると、何だかフィフティーズとか「アメリカングラフィティ」というよりも、「80年代の青山・原宿が懐かしくてたまらない変なお兄さん」みたいになってしまうんですね(笑)。ほんと、去年は「時代錯誤な妙に爽やかキャラ」でした。中途半端アイビーっていうか。 だって、デビュー当時の大江千里みたいなファッションでしたから、僕。
 だんだん道が見えなくなって、一時期、ヤフオクで「セーラーズ」のスタジャン探してましたから(笑)。

 で、目が覚め、ようやく判りました。
 僕の場合、ちょいと「パンク」で、ちょいと「スケーター・ボーイ」っぽく乗ればいいんじゃないの、と。
 どうでしょ?
 で、着てみると、「いいねー!自分っぽいじゃないの!!」
 悦に入ってると、周りの人も「似合うねー!」と口々に誉めてくれる。 嬉しいねー。
 もう、嬉しくて、100円ショップでシルバー・ネックレスとかジャラジャラ買っちゃうよん。今さらスタッド(鋲)付きのレザー・ブレスレットまで探してきちゃう始末。(笑)

 そうして喜んでたんですが、良く姿見を見てみると・・・昔ほど、体がスマートじゃない・・・・。 え? 嘘? 今や胸板より、お腹が出てないか、俺???
 「ちょいパンクなベスパ乗り」で中肉中背は無いだろう!(笑) 「不摂生で、スキニー(痩せっぽち)」じゃないと、似合わないだろ!

 ってな訳で、ティーンな体に戻すべく、人生初のダイエット、となったわけです。
 ですから、ムッキムキになりたい訳ではなく、「朝メシ?めんどくせーから、食わない。」みたいな「大人をナメたガキ」体型が目標です(笑)。
 ただ、この歳になると、もはや子供のときのように「不摂生」だけではカッコよく痩せないのは明らかなので、筋トレも含め、努力してウエストを絞り、努力して努力して・・・・涼しい顔でカッコ良くベスパに乗りたい訳ですよ。
 この気持ち、何となく分かってもらえます???  それとも、変でしょうか、僕?






2007年 5月 25日  「ダイエット競争!?」

 つい先日より始まった僕のダイエットですが・・・・、予想外の展開になってきました。
 何と「刺客」登場です。
 早い話、お客さんのなかにダイエットに挑戦中の人が何人かいて、「ダイエット勝負」となったわけです。(何でもすぐ「勝負」しちゃう・・・・男ってバカだねー)
 僕も「こうなりゃ、ついでだ!」ってんで、開き直って挑戦者を募り、お客さんの「刺客」は現在9人。
 勝負の方法は、単純明快。
 ウチの体重計で「今の体重」を計り、その後、個々に日々努力をして、最初に「5%の体重減」を達成した人の勝ち、というルールです。
 何やらテレビで話題の「ビリーズ・ブートキャンプ」という集中ダイエット・トレーニングDVDセットなるものを買っている人もいて、僕としてもこれはかなりの苦戦となりそうです。(「ビリーズ・ブートキャンプ」は、体力的にかなりキツイらしいですが、ちゃんと「ペースに付いていければ」、かなりの効果があるみたいです。がっしりめの体格のいいお客さんの例で、85kgだった体重が、スタート3日で3kg減ったそうです!スゲーッ!負けそう!)  僕はそんな高いDVDは買えないので、根性と、怪しい食事メニュー(リンゴ、豆腐、ジャガイモを主体としています)で頑張り続けます!
 今日の昼食は、新開発メニュー!「糸コンニャクだけで作る焼きそば」というものを作ってみました。がっかりするほどマズイです。お試しあれ!(笑)





2007年 5月 23日  「体を鍛え直す!」

 すごく久々の日記ですが、今回のネタは「トレーニングとダイエット」です。
 去年は、仕事をして、空いた時間があれば自転車とベスパに乗ったりしながら、夜は家で呑んだくれていました。
 僕は、元々は痩せているほうだと思いますが、寄る年波というやつなのか、ストレス解消の晩酌が過ぎたのか、いつの間にか「ウエスト」が無くなりつつありました。学生時代は割れていた腹筋など、どこにも見えず、お腹にぽちゃぽちゃとお肉が付きつつある・・・。
 悩みやストレスは今も常にありますが、このままだと、心も体も弛(たる)んでいってしまう・・・。

 「いかんでしょう!これは!」

 一念発起して、ダイエットとトレーニングを開始しました。好きな甘いものとお酒を控えるところから始まり、今はお米とパン、パスタを減らす、というのを根幹にダイエットしています。
 トレーニングのほうは、毎朝45分、フィットネスバイクを漕ぎ、週1回、真駒内の自宅から北広島っていう駅まで往復60kmを自転車で走る、ってぐらいですが(「自転車バカ」なもんで、これしか思いつかない。笑!)・・・・、かなり効果がでてきましたよー!
 まだ始めて2週間ですが、体重で2kg以上も減り、ウエストもかなり引っ込んできました。一ヶ月後には、ウエストが引き締まって、体重も4kg減っている「予定」です。
 ま、こうして公言すれば、ますます引っ込みがつかなくなって、頑張りを見せるしかなくなるかな?と、思ったので、こんな日記を書いてみたのでした。 では!続報に期待してください!





2005年 11月 11日  「名曲探しの巻。 internet って凄いなー」

 そろそろ北海道はバイクシーズンも終わりです。ジェイ・パーカーもシーズンオフ? いままでサボってたホームページの更新が進む、ススム!(それって、マズいんじゃん!? あはは)
 皆様、Jay Parker は通年営業ですので、お忘れなく!

 さて。 最近、インターネットのお陰で、長年の探し物がやっと見つかりました。
 あんまり嬉しいので、書いちゃいます。

 このホームページの腕時計のコーナーで紹介している「カシオのマップ・メーター」って時計など、そういう「探してた物をヤフオクで見つけた!」っていうのも嬉しいものですが、今回はちょっと違うお話です。
 探しものは、「歌」でした。
 以下は、「長年、誰に聞いても判らなかった僕だけの名曲に巡り合うまで」の話です。

 出会いは、1991年。
 僕は1968年生まれ。スーパーカーブームを今でも鮮烈に覚えています。中でも昔からフェラーリって大好きなんですが、今一番いいな、って思うのはGTO(288GTO)。憧れのクルマです。
 GTOの発表は1984年。詳しくは省きますが、僅か272台だけ作られた、フェラーリの中でもスペシャルなモデルです。  後にこれが有名なF40って車に化けるのですが、GTOは、見た目は「え?これが、あのF40になったの??」っていうぐらい上品でセクシーな車です。
 中身はほぼレースカー。獰猛なんだけど、上にさらっと品良くドレスを着ちゃってたりするところが、ドキュン!とくるわけです。
 で、当然、実車は買えるハズもないので(いま売りに出されたら、1台、2億〜3億円で取引されるって!)、本だのミニカーだのを大事に持っていたりするわけですが、そんな中にビデオテープも1本有って、タイトルは ずばり「Ferrari 288GTO」。1991年に笠倉出版社から発売されたビデオです。


 中身は、もちろんフェラーリGTOの詳解と、実走行シーンで構成されてます。全部で30分のビデオですが、そのビデオ、なかでもオープニングが素晴らしいんです・・・。

 ビデオの撮影当日はあまり天気が良くなかったようで、オープニングも、深い霧のかかった早朝の箱根のワインディングっていうシーンになってます。
 が、これが美しいGTOのイメージにドンピシャ。 昔、片想いだった人と、街で偶然すれ違ったような、そんな、何か幻を見ていたかのような霧の中の映像が例えようもなく美しいんです。
 で、そこに映像と一緒に曲が流れているんですが、これまた、ハマりすぎなほどハマってるんです。

 GTOは、とても可哀想なフェラーリです。(フェラーリは当時、極秘に世界ラリー出場を計画していて、超ド級のラリーマシンとして開発されたにも関わらず、完成直前に「グループB」っていうモンスター・マシンのレース・カテゴリーが廃止になってしまって、行き場を失ってしまったのです)
 霧のGTOに、女性のもの悲しい歌声。哀しくて美しいメロディー・・・。出来すぎ、です。
 あまりのカッコ良さに、オープニングシーンが終わって本編が始まっても、観ちゃいないっていうか、しばらく呆けてしまうぐらいのインパクトでした。
 そのビデオはオープニングだけでも40回は観ましたね。
 「カッチョイイ!!何てセクシーなクルマなんだ。・・・・それに、この曲! ・・・何て、曲だろう??」

 そこから「曲名」も「歌手名」も解からない「自分だけの名曲」探しが始まったのです。
 できる事は、まずビデオの音をカセットテープにダビング(←時代ですねー)して、何度も聴くこと。
 そこで、曲名は、サビのフレーズから「Long Long Time Ago」または「Look At Me Now」だろう、と予測をたてました。
 ですが、・・・ここから思った以上に捜査は難航するのでした。

 このテープをジャズに詳しそうな先輩とかに聞かせても、「んー・・・・。」
 CDショップの売り場のお兄さんに聞いてもらっても、「うーん・・・。」って言われるし(恥ずかしいですよ。カセットテープ持って行って、「これ、聴いてください」って言うの)
 タワーレコードとかの自動検索機(?)で探しても「該当なし」。「A Long Time Ago」という曲にはその後も何度かヒットしましたが、これは全然違う曲でした。

 これが1991年の話。やがて、何年も過ぎ、・・・・・もう諦めていました。 「曲名からして、見当違いなのかも・・・?」そんなふうに思い始めていました。

 が、いま2005年。今は世界に繋がったパソコンが目の前にあります。 インターネットって素晴らしい!スバラシイですね!
 歌詞から検索して、ようやく解かりました。探していたのは「A Long Long Time Ago」という曲でした。まず該当したのが、リー・サロンガという方(Lea Salonga フィリピン出身の女優・歌手)。ディズニーの「アラジン」や「ムーラン」などの挿入歌も多く歌っています。
 とても綺麗な歌声でした。そう!この曲です! Lea Salongaさんの "A Long Long Time Ago"

 ・・・でも、ちょっと違うんだよなー・・・。曲はズバリ!でも、贅沢を言えば、僕が探していたのはこの人の歌声ではないんです。 もっと哀しげで、聴いてるこっちの胸が張り裂けそうな、・・・そんな歌声なんだけど。

 そして、ようやく、ヒット! 判りました! クー・レデスマという人でした。(Kuh Ledesma 同じくフィリピン人。80年代から活躍し続けるフィリピンの国民的歌手。こっちで言えば八代亜紀って感じの大御所みたいです)
 探しはじめてから16年?  ほんと、尋ね人に会えた嬉しさでいっぱいです。
 (歌詞は、昔の恋人を忘れられなくて、「どうして?」って泣いてる女の人、って内容の、とても悲しいものです。気持ちがくたびれてる時とかに聴くと、かなりマズイです。英語が出来る人は →うっかり泣いちゃいますので、ご注意!) 是非、お聴きください。
Kuh Ledesmaさんの "A Long Long Time Ago"

 「the best of KUH」  こちらにこの曲も収録されてます。


※ 2021年 追記! いやぁー、長々と書いてきましたが、ついに!この話の映像(フェラーリ288GTOのVHSビデオ 1991年)の動画をアップしてくれた人を発見!
そう。これです。コレ!僕の家にあるビデオテープそのまま。昔のビデオなので画質は悪いけど、僕の言う、その雰囲気を味わってください。 オープニングの3分間、曲が終わるまでが、僕個人的にはクライマックスです。→ Ferrari 288GTO VIDEO





2005年 11月 9日  「何故、スポスタ?」

 最近、ますますスポスタ色を強めているように言われる当店ですが、そんなことはありません。
 確かに、スポーツスターのお客さんは多いですが、僕のスタンスは相変わらず。節操なく(笑)いろんなバイクが好きです。
 「でも、じゃあ、何でマスターは、スポーツスターなの?」ってよく聞かれるんですが、・・・・今回はそんなお話を。

 ほんと、人によって、いろんな理由が有ると思います。(何たって、今、ブームですし)
 例えば、「ビッグツインが高かった」とか「付き合ってた彼氏がハーレー乗ってた」とか「昔のトラのボンネビルとか欲しかったけど、高いし、故障が心配だし」とか・・・。
 でも、結構、「何で俺、これにしたんだっけ??」って人も多いかもしれませんよね・・・。あんまりバイク選びで堅苦しく考えたり、理詰めで選んでも、面白くないですからね。
 僕の周りでも、「んなもん、直感よ、ちょっかん。」って感じで付き合いだしたカッコイイ人が多いような気がします。

 僕も、さらっと何か格好良いこと言いたいんですが、僕の場合は、理由も、いつから好きだったかも、しっかり記憶にあるので、カッコいいことは言えません・・・。

 あれは、17歳のことです。世の中はバイクブーム真っ只中。
 僕も部屋に発表直後の「カワサキKR250」のポスターを貼っていました。
 僕も、一つ年上の兄ちゃんも、自転車しか乗ってなかったんですが、その兄ちゃんが、ある日雑誌を買ってきて見せてくれました。
 ベストバイク社・講談社発行の「世界のベストバイクカタログ ’85」っていう総合カタログ本でした。
 世界中のいろんなバイクが載っていて、自転車少年の僕にも、それはそれは興味深いものでした。
 ページをめくる度、キラ星のごとく近未来なバイクが次々にカラー写真で現れます。
 900ニンジャ、NS400R、500ガンマ、スーパーカー・ライトの New カタナ。VF750F・・・。
 存在感、抜群。 日本車が一番光り輝いていた時代です。
 で、

 僕はその中で、兄ちゃんが「これ見てみ」って、指差した一台のバイクの写真に目がクギ付けになりました。
 「何、この荒削りなバイク!? これ、ハーレーなの? これで、何で、こんな値段するの??」

 それまでハーレーに興味は有りませんでした。ですが、その時からです・・・。
 「いつか、このバイクを手に入れる。」そう思ったのは。
 今でも、その本は大事にジェイ・パーカーの本棚に入れてあります。よかったら、今度見てみてください。

 以下、その記事です。

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 「ハーレーダビッドソン(アメリカ) XR-1000」
 価格 2,040,000円(バルコム 扱い)


 ハーレーのレーシング部門が製作を担当したことでもわかるように、ハーレーのなかでは異端児。それだけに超魅力。
 ダートレースの王者XR750の血を受け継ぐエンジンは、アルミ製シリンダーヘッドとロッカーボックスが組み込まれ、36mmの加速ポンプ付きデロルト2個を右側にズドンとマウントしている。
 OHV1000cc Vツインは77ps/5600rpm、9.8kg-m/4000rpmのパワーを出し、乾燥217kgの車体をはじき飛ばす。

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 どなたが書いたか判りませんが、名文だなー、と思います。
 当時の少年シゲタが、特にこの「はじき飛ばす」ってとこにメロメロになったのを、はっきり覚えています。(笑)

 それから15年。2000年に、中古のXR-1000と迷いに迷って、結局買ったのはXL1200Sです。
 幸運にも、XRに乗らせてもらう機会も有りましたが、僕はこれ(1200S)を選んで良かったと思っています。
 僕の1200Sはそんな訳で、いつまでも「My Only , Special XR」なのです。 なんて。





2004年 8月 4日  「昔からのお気に入り」

 今日は僕のイチ押しのご紹介。
 「フォグシティー」っていう、フルフェイス・ヘルメット用の「曇らないシールド」です。
 日本の各ヘルメットメーカーも「防曇シールド」を開発・発売していますが、これらはいずれもシールド表面に「特殊な表面加工」をして曇りづらくしているものですよね。
 これらの「防曇シールド」は、スマートな反面、ちょっと高価で、取り扱いがデリケートなのが難点です。

 で、この「フォグシティー」。これは「シールド」では無く、今使っているシールドの内側に貼り付ける「インナーシールド」で、むかーし、昔から売ってるモノなんですが、この原理が非常に分かりやすい!
 「シールドの周囲に壁を作り、スクリーンをもう一枚用意して二重窓みたいにしちゃいましょう!」というアイデアです。うーん、明快! これなら曇らない!
 効果は絶大。全く曇らなくなります。
 曇らない原理が、表面加工によるものではないので、装着後もそんなに神経質にならないでOKですし。
「これこそ隠れた名品!」と愛用している僕なのです。



 ただ、これにも欠点はあります。説明書にも書いてないけど、気になります。
 それは、夜間、光源(テールライトや街灯)等が軽くダブって見えることです。
 これは、2枚のシールド間に僅かに隙間があるために、結果、反射面が増えてしまっているからだと思われます。
 夜間走行時は、ちょっとチラついて、多少走りづらくなるかもしれません・・・。
 でも、「全く曇らないシールド」って、やっぱりスゴイですよ。
 キャッチコピーもカッコいいです。
"The Only One That Really Works."(「似たようなのはイロイロあるけど、ホントに効くのはコイツだけ!」)


 あ、あと買うときの注意として、「クリアー」タイプを買うようにしたほうがいいです。(「スモーク」タイプも有るので)
 「お! 今、スモークシールド欲しかったんだし、ちょうどいいや!」って買うと、 きっと、泣きます。
 クリアーシールドに貼るにしても、シールド全部が黒くならないのは、ちょっと見た目がパンダみたいで・・・ね? (ヘルメットの色が黒っぽいのなら、目立たなくて使えるかも)




2004年 8月 1日  「小さな発見」






2004年 3月 1日  「すごい チョイノリ」の巻

 「安くたって国産!」で有名なスズキのスクーター「チョイノリ」の、すごいカスタムキットを発見しました。(「チョイバス」で検索してみて)
 何だか、1回¥100で乗れるデパートの屋上の遊具みたいで、すごく可愛い! このキット、欲しいなー。
 チョイノリに上から被せてるだけ、っていう安直さもイカします!




2004年 1月 27日  「仮面ライダー ZO」の巻

 初めに断っておきますが、僕は「仮面ライダー」オタクじゃないですし、「戦隊ヒーロー」オタクでもないですし、「アニメ」オタクでもありません。ましてや、フィギュア・コレクターなんかじゃありませんので。念の為。

 とは言ったものの、世の中「ガンダムだけは放っておけない!」って方々が多くいるように、僕にもそういった「ツボ」はしっかり有ります。
 僕の場合、それが「 銀河鉄道999 」(映画版のみ)だったり、「 サンダーバード 」だったり、「 天空の城 ラピュタ 」だったりするんですが、そんな中の一つが、この「 仮面ライダー ZO(ゼットオー)」です。

 最近の仮面ライダーは昔から比べると、型破りなのが多いと思いません?
 主人公が誰だか分からないほど大勢ライダーが出てきたり(ついでに、ライダー同士で戦っちゃうんだから、ビックリ!)、
「遊戯王」ばりの「カードバトル」で戦うんですか?ってのがあったり(そのカードでモンスターまで「召喚」しちゃうんだから、ビックリ!)、
 主人公のバイクが原付だったり! 主人公が危ない現場に行くのをイヤがったり(「オレが行くんすかぁ!?イヤっすよ!」とか言っちゃうんだから、ビックリ!)

 その点、この「ZO」は非常にオーソドックスです。体育会系の格好良いオニーサンが、「俺がヒロシ君を守る!」みたいな正義感あふれる演技で、分かりやすいです。
 設定も、「主人公が身勝手な博士に、バッタとの合体手術を施され、人造人間にされてしまう」という、元祖・仮面ライダー1号に近いもので、ここも保守的と言えます。
 僕としては、この辺の「奇をてらわない格好良さ」が気に入ってるんですが、もう一つグッとくるポイントは、バイクがもろにレーサーレプリカを使ってる、ってところでしょうか。
 変身前はスズキ・バンディット250ですが、変身後はスズキGSX-R400R('90年型)になります。(この年のGSX-Rは特に好きです)
 これが、見方によっては「安作り」とも言えますが、ほとんどノーマルの外観なのがまたカッコイイんですねー。
 ZOはテレビ放送されなかったライダーなので(映画とそのビデオのみ)、仮面ライダー兄弟の中ではマイナーな存在ですが、我が家では永遠の「一番星」です。(笑)



 Masked Rider ZO (1993年 東映作品 48分)
 マシン =   Zブリンガー (最高時速は 驚きの1300km/h!)
 



2004年 1月 20日  ホームページ再出発の巻

 明けましておめでとうございます!
 ホームページ再開です!
 いやー、皆様も驚かれたでしょうが、僕も慌てました。年末にホームページが無くなっちゃったんですから!
 パソコン音痴の僕には「引越し」はちょっと難しかったです。が、苦労の結果、何とかなったみたいです。
 今回は、前回ホームページの全てをデザインして頂いた「HotRat」さん(この道のプロ。僕のパソコン師匠、ハーレー師匠です)に敢えてお願いせず、ちょっと自分でやってみました。
 「人間、必要に迫られると無理矢理にでも学習するもんなんだなー」、なんて感慨深げな今日この頃です。
 引越しを機に、初めてお目にかかる方もいらっしゃるでしょうが、札幌のコーヒー屋、SHIGETA と言います。どうぞ、これからよろしくお願いいたします!



2003年10月 17日  新語発見!「メトリック・クルーザー」の巻

 えー、昔から「言葉は生き物だ」とか申しまして、いつの間にか消えていく言葉も有れば、いつの間にやら「誰が言い出したんっ!?」って聞きたくなる言葉が生まれていたりする。それが世の常でございます。
 最近気になるのは、バイクのジャンル分けで「クルーザー」という言い方です。
 ハーレー、スティード、マグナ、ドラッグスター、バルカン、その他アメリカン・バイク全てひっくるめて「クルーザー」と呼ぼうという動きがあるみたいで・・・。
 これはつまり、日本製のアメリカン・バイクに乗ってる人達が、「別に、世の中ハーレーがエライって訳じゃないんだからさー。」「俺はシャドウが好きで乗ってるから、アメリカンバイク、って言われると、何かカチン!って来るんだよねー」みたいな会話から、 じゃ、今まで「アメリカン」って呼んでたジャンルをこれからは「クルーザー」って呼ぶことにしましょう、って事になってきているようです。
 でも、僕に言わせれば、それこそ、そんな事どうでもいいじゃん!って感じです。余計に卑屈な感じすらします。アメリカンバイクって言うのは、すなわち「アメリカンスタイル・バイク」って事ですよね?ウィンナー・ソーセージは「ウィーンスタイルのソーセージ」だし、ハンバーグは「ハンブルグスタイルのビーフステーキ」だし、それと同じでいいんじゃないかなぁ、って思うんですけど・・・。
 僕の英語感覚からすると「クルーザー」っていう言い方は「ツアラー」と同義です。 ですから、ホンダの250マグナは明らかにドラッグ・ルックで、あれを「クルーザー」とは言えないと思うんですけどね。スポーツスターだって、本人が「スポーツ!」って言ってるんだから、クルーザー呼ばわりしたら可哀想です(笑!)。あと、XLCRやXRは絶対にクルーザーじゃ無いです。
 もう、こういう「ちまちま」した議論がイヤなんだよね・・・とか思っていた矢先、本家アメリカから大衝撃! 脳天にガツンと一発食らいました!!
 それは、パソコンでDYNA社のページを見ていた時の事です・・・。(ダイナ。アメリカの電装系チューンナップ・パーツ・メーカーです。)
 ホームページは結構分かりやすく作られていて(何と「日本語表示」も現在準備中です!)、欲しい商品も対応車種別に迅速に探せるようになっています。
 車種は、「ハーレー・デイビッドソン用」、「スポーツバイク(= レプリカ系)用」、「ダートバイク(= オフロード)用」、「ドラッグレース車両用」などと分類されているのですが、・・・その中で聞きなれないジャンルが1つあったのです。
 「Metric Cruisers」 ?? 「めと、・・・めと?・・・何??」
   「あっ!そうか!」
   そう。英語に強い人ならもう分かりましたね!
 「メトリック・クルーザー」。 つまり 「メートル表記の国で作られたハーレー風バイク」 をこう呼んでいたのです。
 すごいでしょ!? さすがアメリカ!
 そりゃアメリカ製じゃないから「アメリカン」とは言えないし、・・・「ジャパニーズ・クルーザー」って言いたいけど、世界的な「アメリカン・ブーム」で、モトグッツィやトライアンフ、BMWまでも「アメリカン」を作ってるし・・・。
 かなり苦しいネーミングですが・・・。
 「メトリック・クルーザー」。 語意としては、「アメリカン」なんて言い方と違って世界中で使えそうですが、果たしてこの新語、今後定着するんでしょうか??

 



2003年10月 17日  スポスタ・ハンドル交換の巻

 最近、スポーツスター・ネタばかりで申し訳ないです。
 今年は、スポスタを「もっと等身大に。もっと、乗りやすく。」をテーマに、ちょこちょこイジってた僕ですが、ついにハンドルバーを替えてしまいました。
 身長169cmの僕には、やっぱりハンドルが遠めだったので、お客さんのスポーツスターに何台か乗らせていただいて(最近、スポスタのお客さん、ますます増えてます!)、一番しっくりきたのを、そのまんま真似させてもらいました。
 選んだのは、「デイトナ」さんで出している「コンフォート・ハンドルバー タイプ95 ブラック」っていう微妙にハンドルの高さが上がって、幅も左右で握り拳、半分づつ程広くなっている物です。(あっ、その上、もちろん、ちょっとバーは手前にも来てます。ちょい上、ちょい手前、ちょい幅広、です)
 ポジションは、その人の身長やライディング・スタイルによって、いろいろなので、一概には言えませんが、「身長170前後の、ノーマルルック大好き、まったり派ライダー」にはベストチョイスと言ってしまいましょう!
 あと、今欲しいのは、レイダウンキット、という物。(僕の知ってるところでは、アメリカの「ホワイト・ブロス」っていうところと、日本の「モーターステージ」さんで出しています。)
 で、これはどんなものかと言うと、「穴の開いた頑丈な鉄板2枚組」みたいなもので、リアサスペンションの下側の取り付け部を数センチ後ろに下げ、サスを寝かせるというアイテムです。


 で、何が変わるかというと、効果・その1「少しシート高が下がる」、効果・その2「サスの動きが良くなる」!
 シート高が下がる、ってのは、分かり易い理屈ですけど、実はその効果はわずかです。(シート高を下げるんなら、薄いシートに取り替えるか、リアサス自体を短めの物に替えたほうがイイと思います。)(←追記。モーターステージ製のは、かなり下がることを確認しました)
 で、激変するのは、実は「効果・その2」のほうです。噂には聞いていましたが、先日これを入れているお客さんのスポスタに試乗させてもらって、ビックリしました!
 日本車並みのしっとりとした乗り心地! これなら、ノーマルの時みたいに、マンホール等の段差を踏む度にボディーブローを食らうこともありません! すごい! 欲しいです!
 でも、あんな簡単そうな物なのに、何であんなに高いんでしょ?? ホワイト・ブロスのなんて、店頭価格1万4600YEN!もしてたんすよ!? 到底買えましぇん。(通販なら、1万YENちょっとのところも有るみたいですが)





2003年 8月 17日  2004年スポスタ大改革!?の巻 (写真は翌2004年2月に撮影)

 来年のハーレーのモデル・ラインナップが発表されました。
 で、・・・今回、ハーレーはスポーツスター・シリーズに一番力を入れたみたいで、大幅なモデル・チェンジになりました!
 現時点では、ハーレー本社の正式発表では無く、アメリカの某バイク誌の記事による情報でしかありませんが、しっかりと細部まで写った写真も多数あり、編集者の試乗記まであるので、かなり信じられる記事だと思います。
 ほとんどフルモデル・チェンジと言っても良いほどの様々な変更点があります。
 僕が記事を訳し、写真を観察したところでは・・・

 1、ラインアップの見直し。 S(スポーツ)の廃止、R(ロードスター)の追加。


 2、フレームは似た形状ながら、100%新設計。(現行型に比べてフレーム強度は2倍!!ええーっ!??)
 3、エンジンはついにラバー・マウント化。フレームとはラバー・ブッシュ及び「ピボット・ジョイント」を用いて、3箇所で完全にフローティングされる。


 4、エンジンのオーバーヒート対策の徹底。(空冷フィンを限界まで大型化。しかも、ピストン裏にオイルを直接スプレーして冷却するんだって!)
 5、エンジン特性は、ちょっとビューエル風味に。(ビューエルのカムを純正採用。ピストンも軽量化し、若干、高回転ハイパワー型に。レッドゾーンは6000回転から500回転引き上げられ、6500回転に。パワーも883、1200共に25%増し。883で53馬力、1200で70馬力、との事)
 6、エンジンの搭載位置の適正化。(上から見たとき、少々左に寄っていたのを、フレームの中心に持っていくことに成功。重心マスが良くなっているのは当然。ついでに、バッテリーも少し右側に入ることができた為、ようやく左側にサイドカバーが付けられたらしい)
 7、あっちこっち、人に優しくなりました。(日本のユーザーの声が本社に届いているのかも??小柄な人にもホント優しくなっています。まず、新型フレームでシート高が低くなっています。ハンドル・グリップも細身になり、「足を降ろした時に太股に当たって熱い」と女のコに不評だったオイルタンクのキャップも、ポップ・アップ式になって、引っ込みました。)


 8、使いにくかった別体式のハンドル・ロックが、メイン・キーシリンダーに内蔵されました。これでようやく、日本車同様バイクを降りるとき、ワン・アクションでハンドルロックが掛けられるようになった!
 9、リア・タイヤのサイズは130から150に!(ん?じゃ、スイング・アームも新設計、って事だよね・・・。うん、間違い無い)
 10、スポーツスターのアイデンティティーの一つだった「そら豆シート」の廃止。883もこれからはちょっとガンファイターっぽいソロシートになります。
 11、右側ステップが(ステーを介して)ようやくフレームにマウントされるようになりました。(今までは右側のエンジンカバーにネジ留めされていた為、転ぶと、よくそのカバーにクラックが入った。ウチの若いお客さんも、ついこの間、新車を立ちゴケさせて、バキッ、とやってしまいました。パーツ高いです。・・・・彼、泣いてます。)
 12、エアークリーナーカバーも新型に。フタの隙間から吸っていた従来型と違い、エアースクープからグイグイ吸い込むようになりました。
 13、マフラーの連結管が無くなりました。(純正の2本出しマフラーの間をつないでいたパイプ。あれです)
 14、リア・ブレーキのマスター・シリンダーが・・・・どこ行ったの!?(右足のかかとの所に有った四角いリザーバー・ボックスが無くなっています!)


 15、「リザーバータンク付きフルアジャスト・サス」の廃止。リアは普通なコイル・サスに。
 16、「4ポッド・キャリパー」の廃止。 全車、新型(!)2ポッドキャリパーに。マスターも新作です!ディスク・ローターは変わらず。


 17、1200Sに採用されていたツイン・プラグも取り止め。全車シングル・プラグに。 圧縮比は 9.7対1。
 18、ドライブ・プーリー(ドリブン・スプロケット)のデザイン変更。(デザインだけで無く、パワー特性の変更に伴って、ファイナルのギア比を高速型にしている、つまり小径化している、と僕は見ています)

   また、ラインアップですが、1200Sは無くなるとの事です。ハーレー社は、ユーザー調査で、ハーレーのユーザーは「レース車のような過剰なブレーキやサスペンションは求めていなかった」という結論を得たらしく、4ポッド・キャリパーや、フルアジャスト・サス付きのモデルはもう廃止!ということらしいです。
 代わりに登場したのが、1200Rというモデル。「R」と聞くと、日本では、ついレーシーなイメージを持ってしまって、ましてや、「883R」というレーシング・イメージのモデルがすでにあるから、「どんなスゴイんだ!?」って思ってしまいがちですが、・・・・ちょっと違うようです。
 「R」は「Racing」では無く「Roadster」のRです。
 スポーツスター・ファミリーには、83年から85年(ショベル・エンジンの頃)にかけて「ロードスター」というモデルが存在しました。かなりローライダー風味なラグジュアリーなスポスタです。で、今回、それが復活した訳です。
 んー、どうなんでしょ? こういう路線は日本では微妙な感じですが、昔のロードスターと違い、スピードメーター付のでっかいタンクとかを積んでいるわけではないので、「1200Sの後継車」として普通に受け入れられるような気もします。(シートはやはり、ちょっとふかふかのリブ付シートになりました)

   まだまだいろいろ書こうと思ったんだけど、キリが無いですね・・・。
 もう、とにかく、スポスタにとっては、4速から5速に変わった時以上の大改革であることは間違いありません!
 その米雑誌の記事で印象的だったのは、「地球上で最後の振動(バイク)が無くなった・・・」とコメントされていた事。
 日本の多くのファンは、僕を含めて、「ヤマハSRとスポーツスターは、いつまでもリジッドマウント・エンジンでいて欲しい」と願っていたと思います。
 「ハーレーもナンも分かっちゃいないなー」って思う人も多いでしょう。
 実際に新型に乗ってみないと分かりませんが、でも、今はハーレーが空冷のエボリューション・エンジンを「残す!」と決断してくれたことに感謝して、ちょっと感動すらしている僕なのでした・・・。
 だって、ここまでエンジンやフレームに手を入れるんなら、ツインカム88やV−RODの水冷エンジンを積んだほうが早いし、効率的じゃないですか。
 今世紀も、スポーツスターだけの為にエボリューション・エンジンの生産ラインを確保してくれたハーレー本社の「英断」に拍手です!!

 追記。
 8月末にミルウォーキーの本社で100周年記念セレモニーがあり、その席で2004年のニューモデルが正式発表されるとの見通しが濃厚です。
 価格も、それと同時か、9月中旬までには決まりそうです。

追記2。
 もう9月末ですが、日本での正式発表はまだのようです。雑誌等には写真が数カット掲載されているものも有りますが。価格は、現行よりも若干高くなる、というのが大方の予想です。
 また、真横からの写真を初めて見たのですが、ドライブ・プーリーは、小径化されるどころか、どうやら今よりも大きくなっているように見えます。
 また、写真では「無い」ように見えるマフラーの連結パイプも、隠れて「有る」そうです。日本のアメリカン・モデルでよくある手ですね。ハーレーもなかなか芸が細かくなってきました。





2003年 5月 6日   愛しのスポスタの巻

 セリカGT−four にぶつけられたあの悪夢の事故より1年、やっと僕のスポーツスターが復活しました。
 僕の右脚と共に大破したフロント周りも綺麗に交換されて、以前と変わらず快調に走ります。(フロントだけステン・メッシュのブレーキホースに変えたので、前よりちょっと良くなりましたね。・・・相手からボッタクったんじゃないですよ。僕はそんな汚いことはしません。事故でクランクケースに傷が付いたんですが、その傷に目をつぶって、そのお金で付けることにしたものです)
 あと、ついでにリアショックをゼファー1100の純正のものに交換しました。(1200Sにはショーワのフルアジャスタブルが付いていますが、体重の軽い僕では動きが良くないように感じられたので、友達から譲ってもらいました。もともとハーレーのサスペンションは90kg程度の体重を想定して設計されているので、日本車のサスペンションがとっても羨ましかったんですー。メッキボディーにメッキスプリングの純正より、ガンメタルボディー、黒スプリングのほうがカッコ良く見えたし!長さも自分の計算通り!ベルトドライブのまま入ります。)
 これがちょっと具合イイですよ。かなり動いてくれます。フルアジャストでは無くなりましたが、見た目、作動、共に満足です。「体重が軽い」「オーリンズとか社外品は高い」とお悩みの方、黒いサスペンションに憧れている方は是非マネしてください。
 にしても、久々のハーレーはイイですね。ホント、気持ちいいです。朝、通勤に乗っていても、そのままぶらっと旅に出たくなっちゃう程。(かなり勤労意欲を削いでくれます)
 最近気が付いたんだけど、新車の頃は低速がギクシャクして40km/hとか50km/hとかだと何速に入れていてもギアが合わず、車の流れにかなりイライラしていましたが、9000km程走行した今は、エンジン、ミッション共に「当たり」が出てきたようで、50km/hぐらいでも4速辺りで気持ちよく走れるようになってきました。(さすがに40km/hは辛いけど)
 1200Sを買うまで883に乗ったことが無くて、まさる君のスポーツスター(ブラックスター号。HPも有り。リンクしてます!)に乗らせてもらったときは、あまりの気持ち良さ、エンジンの素直さにショックを受けたんです。その時、正直1200Sを選んだことをちょっと後悔したほどです。
 883は1200Sと違って高回転域のいやらしい振動も無く、気持ちイイ鼓動だけがどこまでも続いていきます。スポーツ、レース、って事だけに的を絞って作られた1200Sは、やはりある意味「いびつなハーレー」なのだとこの時思い知ったのでした。
 でも最近、自分のバイクのエンジンフィールが変わってきたことを通じて、他のバイクと比べてハーレーの「慣らし」期間が非常に長いことにようやく気付いてきたんです。
 初めは、あちこちの動きも渋く、かなり「どんがらがっしゃん」な印象を受けますが、ハーレーのマシンライフ、エンジンライフは日本車の2倍も3倍ものサイクルで設計されているので、もしかして「慣らし」も長くかかるんでないの?と思えるようになってきたんでした。
 今、日本は空前のハーレーブームです。そのブームの中、「重たいし、やっぱり何だか乗りにくい」って売られてしまう新車同様のハーレーも多くあります。
 ですから、今も首を傾げながら愛車に乗っている新米ハーレー乗りの皆さんには、「もうちょっと長い目で付き合ってあげてね」と言いたいです。あと3000km走りましょう。あっちこっち良くなってくるはずですから!
 日本車のハイパーな直4マシンや2ストレプリカと違って、「こなれてくるまで時間はかかるけど、そう簡単にダレはしない」。それがハーレーダヴィッドソンの良さだと思いませんか?





2003年 4月 4日   裏メニューの巻

 今日はメニューに載せていない「裏メニュー」を一部紹介しちゃいます。
 店内でお客さん同士ワイワイやってるとき、カウンターの陰で僕がこっそり作って飲んでたりするものなんですが、もちろん皆様にもお出しできますので、気が向きましたら御注文くださいませー。
 「モカ・ジャヴァ」(エスプレッソにチョコレートを入れたもの) ¥500
 「ナッツ・ジャヴァ」(エスプレッソにヘーゼルナッツシロップを入れたもの) ¥500
 「ざる蕎麦」(ざ、ザルソバァ?? はい。ざる蕎麦です。恥ずかしいのでメニューには書けないでしょ!?) ¥500





2003年 3月 21日   映画「マネキン」の巻

 久々に、バイク映画の話を。
えー、僕がハーレー乗りだって事は皆さんご存知だとは思いますが、普通ハーレーの出てくる代表的な映画と言えば、古典では「イージー・ライダー」とか「爆走!ヘルスエンジェルス」とかになるんでしょうか?(広く「バイク映画」で言えばトライアンフが出てくる「乱暴者」とか「大脱走」や、ベスパの出てくる「ローマの休日」、モッズ対ロッカーズの抗争を描いた「さらば青春の光」も有名ですね)
 近年のハーレー映画で言えば「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」、「ターミネーター2」、「ストリート オブ ファイヤー」、「ブラックレイン」等が有名なのかなぁ?
 これらの映画のハーレーは、皆一様に「マッチョでワルでカッコイイ」男の乗り物として画面に登場してきます。
 が、僕が推薦したいのは、あまり皆さん気が付いていないラブ・コメディー、「マネキン」(1987年、米)という映画です。
 これに登場するのは実に普通の883スポーツスター1台(赤のソリッドペイント、4速、フラットバー、スポークホイールにダブルシート)。
 このバイク、主人公の愛車なんだけど、これがちょっと冴えない、かなりトホホな感じで登場します。
 主人公はちょっと線の細い感じの二枚目(アンドリュー・マッカーシー)。マネキン工場で働いていた芸術家肌の青年です。「働いて・いた」と言ったのは、彼は何事にもコダワリすぎて、仕事が丁寧なのはいいんだけど、ペースが遅く、どんな職場でもすぐにクビになってしまうからです・・・。
 で、そんな彼にも綺麗な彼女がいるんだけど、何だか最近上手くいってない。この映画が作られた時代、ニューヨークはヤッピーの全盛期。彼女は一流企業で働くバリバリのキャリアガール。で、彼氏ときたらお金も無けりゃ車も持ってない。彼女からすると友達の前にあまり登場して欲しくない彼氏な訳です。
 僕は映画が始まって間もなくのシーン、彼が終業後の彼女を迎えに行くところが大好きです。
 バイクを会社の玄関前に着けると彼女はササッとタンデムシートに乗ってきます。彼女は会社の同僚がぞろぞろ出てくる前に出発して欲しいみたい。
 「だから、ドアのある車で迎えに来て、って言ってるでしょ。」
 とか言ってる間に本当に上司だの同僚だのがぞろぞろとビルから出てきます・・・。ところが彼のハーレーのエンジンがなかなか掛からない。彼女は恥ずかしさの絶頂!
 ようやくエンジンの掛かったハーレーでデートに出発してみても、彼女の気持ちは収まりません。ケンカ(というか、彼女が一方的に怒る)の挙句、彼女は「じゃね!さよなら!」とばかり、彼氏とバイクを置いて一人で帰ってしまいます。
 傷心の彼は、仕方なさそうにスポスタに跨り、セルを回します・・・「キュキュキュキュキュキュ・・・」。今度は何度やっても掛かりません。すると、そこに雨まで降ってきます・・・。
 雨の中、濡れながらスポーツスターを押して歩く主人公・・・。


カッコ悪いんだけど、このシーンが僕には何故かとてつもなく格好良く見えるんです。
 日本は今、空前のスポスタ・ブーム。特にトップグレードの1200Sが人気です。
 だけど、本国アメリカでは1200Sはあまり売れず、883が圧倒的です。それは、アメリカ人の多くが「スポーツスター」イコール「リトル・ハーレー」「チープ・ハーレー」と見ているからです。
 旦那さんがハーレー乗り(もちビッグツイン)で、奥さんが一緒に走るのに買うとか、普段の足として買うとか、そういう購入動機が大半です。
 つまり、買い方、選び方としては、日本で大型二輪免許を持ってる人が400や250ccのネイキッドバイクを買う、そんな感じです。(何しろ、一般的には883がアメリカ製オンロードバイクで最小排気量なんですから)
 ハッキリ言って日本人だけです。スポーツスターにハーレーのワークスレーサーの栄光を見ているのは。
 ほとんどのアメリカ人はスポスタに「ここにXR750のテクノロジーがフィードバックされてるんだ」なんて考えちゃいません。乗ってる人に聞いたって、「だって、安かったんだもーん」程度でしょう。
 僕はハッキリ言ってスポーツスター馬鹿です。愛して止みません。1200Sを買うときも「史上最速のハーレーダビッドソン」の称号にクラクラ眩暈(めまい)がした一人です。初めて乗った後も「うおー!憧れのXR1000よりスゲーかもしれない!」そんな感じでウハウハ舞い上がりました、ハイ。
 確かに不必要なまでに速いし、いろいろとスゴイバイクです。
 が、この「マネキン」を観て思い知るのは、スポーツスターは気負わず乗るのがカッコイイんだな、って事。
 僕も自分のバイクにもっと、さらっ、と格好良く乗れるようになりたいな、と、この「マネキン」を観る度に思うのでした。





2003年 3月 1日   近頃のお気に入り

 最近、良いなーと思ったモノを。
 まず、最近知った絵本。「だめよ、デイビッド」(評論社。デイビッド・シャノン 作 小川仁央 訳)
 子供というより、その親向け、かなぁ?特にやんちゃな小さい男の子のいる御家庭に是非一冊、って感じです!
 それに、昔から好きだったけど、ドイツの「クナイプ」の入浴剤。
 かなりメジャーなものなので、スーパーとかで普通に売ってるかも知れません。香りは何種類も出ていますが、先ずは「オレンジ・リンデンバウム」あたりを試してみては如何でしょう?
 香りも松露っぽくて独特なんですが、見た目もガラス質の粒状といい、色といい、まるで懐かしの「弾けるキャンディー、ドンパッチ」みたいです!
 瓶に入ったものも有りますが、日本のものよりちょっと値段が高いので、試しに紙袋入り(1、2回分)を試してみても良いかも。1袋150円くらいです。
 あと、イギリスのデパート「ハロッズ」のマーマレード。
 全国の三越にお店が入ってると思います。紅茶とかも勿論あるんですが、僕にはフォションとかと比べても味の違いが分かりません。(紅茶で言えば、何となくフォートナム&メイソンが美味しいような気がしていますが)
 しかし、マーマレードはハッキリ違います。確かラベルに「Thick Cut」とか書いてあったと思うんですが、その通りに、中に入ってるオレンジの皮が厚切りで、苦いんです。食感、苦味ともに普通のマーマレードがお子ちゃま向けに思える程にハードボイルドな味わいが楽しめます。





2003年 1月 3日   冬のバイクを考える

 明けましておめでとうございます。

 年明け最初の「徒然日記」は、このページを読んでくれている内地のライダー向けに「冬の北海道に適したバイク」っていうのをちょっと考えてみようかな、って思います。(北海道の人は普段、本州を「内地」と呼びます!僕も初めは「戦時中の南方戦線じゃ有るまいし・・・」と驚きましたが、もう慣れました。ちなみに、「なまら」っていうのは、実際あまり聞きません。語尾に「・・・しょ」を付けるのは普通ですが)
 ま、実際のところ、こちらでも、冬にバイクに乗る人は極々少数です。プロでも乗っているのは郵便屋さんか新聞配達の人が大半で、バイク便や白バイは春までお休みです。ピザ屋さんも、こちらでは3輪スクーターには乗りません。一年通して軽自動車で配達しています。
 しかし、好き者っていうのはいるもので、冬でもウチの店にオートバイで通ってくれるお客さんは何人かいます。
 では、その中で「冬場最強のバイクとは何か?」と考えた場合、答えは恐らく、「四輪のラリーカーのようなカップ状のフルピン・スパイクタイヤを履かせた125から250ccクラスのオフローダー」でしょう。
 ジェイ・パーカーにもホンダのCRM250っていう2ストのオフ車を冬も平気な顔して、それこそ夏場とほとんど変わらないスピードで乗ってる若いお客さんが一人います。
 昔を思い出しても、学生時代、僕がボロ車(2駆のライトエース)で支笏湖への道を走っていたとき、フルピン履いたモトクロッサーに普通に抜かれた記憶があります。
 しかし、皆さんの安全の為に言わせてもらうと、これは特殊なケース、特殊な人々です。後でも述べますが、シート高がたかく、しかもピーキーで鬼パワーの2ストオフローダーを冬場乗りこなすのは、相当のテクニックとセンスが必要です。
 ですから、「乗りこなせれば、無敵マシン」ぐらいに思えばいい類のものです。
 では、「一般のライダーには?」「何がベストなの?」・・・それはスーパーカブか、80ccクラスのオフ車です。
 つまらないと言えばつまらない答えですが、自分の経験と見聞では、これがベストです。
 カブなどが強い理由は幾つか有ります。
 まず、車重。
 これは、転んだときに初めて分かるんですが、夏場なら楽々起こせるバイクでも、雪上や凍った路面では、足の踏ん張りが利かず、引き起こすのに非常に苦労します。また車重が重いと、ブレーキを掛けてもどこまでも滑っていきます(タイヤにも拠りますが)。
 次に大事なのはシート高です。
 シートが高いとコーナーで滑った時に、普通の人では内側の脚が使えません。テールが滑った時に、サッと内足が出る、これが大事です。
 あと、シートが高いという事は、バイクと人の重心も高くなってしまいますので、コーナーでバイクを傾けたとき、重心が大きく動いてしまうことになるので、これも不安定要素の一つになってしまいます。世の中、二輪でもわざと不安定要素を作って(大きめな重心移動とか、多めのアクセル開度とかで)後輪をブレイクさせて、コーナーを凄いスピードでカックシ!曲がっていく人々もいますが、あれはきっと地球人では無いんだと思います。
 普通の地球人なら、滑りやすい雪路では、やはりシート高が高すぎず、全高も低めなバイクが有利だと思います。
 それに加えて、タイヤ径とロードクリアランスっていうのも大切です。
 あんまり全高が低いバイクはタイヤ径も小さいので、雪道特有のデコボコにハンドルを取られやすく、最悪デコボコを乗り越えることが出来ないからです。また、小さいバイクは最低地上高(ロードクリアランス)も低すぎて、エンジンのクランクケースとかが雪面に突っかかって最悪「ハイハイ状態」になってしまうこともあります。(ま、そんなときでも、ヨイショっと持ち上げられるのは小さいバイクのいいところですが)
 僕は学生のとき、バカなもんで(今でもバカは治ってないけど)、モンキーにスパイクタイヤを履かせて「冬も快適!」に挑戦したんですが、・・・結果は悲惨でした。
 実行前はあまり考えてもみなかったんですが、モンキーのノーマルホイールは大きさが8インチしかないので、前述の状態に加えて、クルマのタイヤが作る轍(わだち)にいちいちハマってしまうのでした。ちょっと深い轍だと、走行中全くそこから抜け出すことが出来ず、正にオン・ザ・レール、っていうか、モノレール状態になります。後ろからクルマに煽られても、避けることも出来なくて非常に怖い思いをしました。
 あと、これは僕だけでなく、モンキーとかの「小さすぎるバイク」で冬道にチャレンジした人みんなが言うことですが、リアタイヤの滑り出しを感じて対処する前に、前輪もろとも滑ってしまって、まるで足払いでも喰らったかのように一瞬でコケたり、「リアがスライドしたな」とか感じると同時にスピンしてしまうことが多いようです。
 これは、どうやらホイールベースが短すぎる事に問題が有るようです。
 これらをまとめると、「重たくなく、シートや重心は高くなく、それでいて、ある程度タイヤ径が大きいバイク」が、雪道で乗り易いんじゃないかと思うわけです。
 そんなことから、悔しいことに、やっぱりカブが強いのです。ホイール径でバイクを選ぶなら、フロントで14インチから17インチ位がベストだと思います。(僕は身長170そこそこしか無いから、19インチだと冬道は怖いです)
 また、出来ることなら、2ストよりも4ストのほうがいいみたいです。雪道で「急」の付く運転は厳禁、なんて話はよく聞きますが、急ブレーキ、急ハンドル、急ブレーキはもちろんですが、低速トルクが薄く、ある回転数から急にパワーが立ち上がる「ドッカン・タイプ」のエンジンはやはり扱いづらく、4スト・シングルみたいに下からトコトコ走ってくれるエンジンがやはりイイみたいです。
 そうなると、またまたメイトやバーディーよりもカブなんですかね?もちろん、こういった商用車のレッグシールドや、オプションの風防、ハンドウォーマー等が役に立つのはもはや言うまでもありません(電気式グリップヒーターまで付ければ、完璧でしょう)。  あっ、電気式って言えば、キャブを熱線で暖めるキャブ・ヒーターというものも装備しているバイクもありますが、あれは始動時に「効果大」だそうです。
 以上を踏まえて、僕が「キング・オブ・ウィンター・バイク(雪山を除く)」を選ぶとするなら、カブ、中でも各部の剛性を上げていたり、フロントにテレスコピック・フォークを備えていたりする、「郵政カブ」か「ハンターカブ」かなぁ。全然カッコ良くはないけど、そこがまたハードボイルドでよろしいんじゃないかと。(笑!)
 ところで、こういう正統派ではないのですが、僕も立派な冬用バイク(?)を持っています。
 ホンダの屋根付き3輪スクーター、ジャイロ・キャノピーです!(ピザ屋でも無いのに、バカみたいでしょ!?)
 これが、雪道では欠点も多いんですが、一度乗ったら面白いし、便利だし、で止められないんですー!
 興味のある方は、新たに作った ジャイロ・キャノピーの部屋を是非覗いてみてください。かなりバカっぽいです。





2002年12月31日   映画「ウィンディー」の巻

 昨夜は、ちょっとがっかりした「汚れた英雄」について書きましたが、今夜は僕のイチオシ!「ウィンディー」(1984年、日・西独 合作)の巻です。

 「汚れた英雄」とか「セーラー服と機関銃」などと同様、これも角川文庫の原作から角川映画としてフィルム化された一作ですが、これは僕のなかでは「名作」です。
 原作は、泉 優二という人で、この人の書くものはアイルランド紛争とかを題材にしたハードボイルドっぽい作品も一部にありますが、大半はバイクのロードレースを扱ったものです。
 この「ウインディー」を第一作として、ずっとシリーズ化されているのですが、これのどれもがリアルで面白い!
 大藪作品よりずっと柔らかいタッチで描かれていますが、サーキットのパドックの様子とか、移動中のヨーロッパの町々が、ホントにいい空気感で伝わってきます。
 これは、作者自身が小説家になる前、プライベーターとしてWGPに参戦し、ヨーロッパを転戦していた実体験によるものでしょう。(かと言って「汚れた・・・」がウソっぽい、と言うのでは無く、読み比べてみると面白いと思います)
 で、この「ウィンディー」の素晴らしいところは、映画化されても、その原作の雰囲気が少しも崩れていないところにあります。(もちろん一部脚色されていたり、原作よりも「親子の絆」がテーマとしてウェイトが少し重ためになっていたりはしますが)
 この映画は80年代に西ドイツとの合作で作られたものですが、本当に少し洋画っぽい匂いがします。
 角川は、この作品にかなり力を入れていたらしく、本当のタイトルは「RACES」となっています。もちろん全編英語で、字幕スーパーです。
 僕がこの映画に特に思い入れがあるのは、これが僕が中学生の時に、自分のお小遣いで観に行った初めての映画だったからかもしれません。(ちなみに、初めて買ったレコードは、ローリングストーンズのライブアルバム「STILL LIFE」、初めて行ったコンサートはヒューイルイス&ザ・ニュースの後楽園スタジアム・ライブでした)
 「自転車命!シマノ最高!」なチャリンコ小僧だった僕が、何故かこのバイク映画にいたく感動して、公開中に3度も映画館に行ったのでした。
 主演はアクション系俳優の渡辺裕之さん(リポビタンDとか森永ココアのCMのマッチョなあの方)で、子供だった僕は、「何てカッコイイお兄さんなんだ!」と思ったものです。
 確かこの作品が渡辺さんの初主演作品で、角川も「超大型新人登場!鍛えられた体に端正なマスク!その上、3ヶ国語を流暢に話し、ドラムスとバイクのライディングはプロ級の腕前!」みたいに宣伝していたような記憶があります。
 で、3度目に観に行ったとき、ラッキーにも僕は渡辺さんに会うことができたんです。
 上映が終わってドアを開けると、そこにテーブルを前に渡辺さんがいたのです。「サイン会」ってやつですか?
 で、パンフレットとか持ってるお客さんは、どどーっと、そこに並んだんですが、僕は並べずに困っていました。
 何故って? だって、パンフは昨日すでに買っていたから、今日は手ブラだったんです・・・。
 「うーん・・・」サインが欲しかった僕は考えた末、今思い出すとちょっと恥ずかしい暴挙にでました。
 順番が来て、手ブラで渡辺さんの前に立った少年(僕)。渡辺さんが「で?」って顔をしたのを覚えています。
 僕は腰に巻いていた黄色いトレーナー(そんな文化がありましたねー!トレーナーを裏返しに着るのが流行ったのもこの頃です)を差し出して、「これにサインしてください!」と言ったのでした。
 さすがに渡辺さんも周囲の人もちょっとビックリしていましたね。
 で、僕はそれをどうしたかというと、帰りの山手線でも、西武池袋線でも、しっかり見えるように鼻高々で腰に巻いて帰ったのでした・・・。
 帰りはちょうどラッシュアワーで、カップルのお姉さんとかが、彼氏に「で、あれ誰のサイン??」とかコソコソ言ってましたっけ・・・。(赤面っ!)
 とにかく観て損の無い作品です。というか「名作」です。最近レンタルビデオでも探すのが難しくなってきましたが、根性入れて探してください。
 僕は札幌で15軒くらいは廻りました。でも・・・見つからない・・・・。と諦めていたとき、ふと思いついて、近所の店にもう一度行ったらあっさり有りました・・・。
 だって「洋画名作」っていう棚にあるんだもん! ちゃんちゃん!  皆様、よいお年を!
 
 追記。
 後日、気になって、 渡辺裕之さんの公式ホームページで調べてみたところ、「ウィンディー」はデビュー作では無く、主演3作目と知りました。訂正します。
 渡辺さんの娘、アンナ役で出演していたクリスって女の子は、いまも女優さんなのかなぁ・・・? すごく可愛いコだったんだけどなー。





2002年12月30日   映画「汚れた英雄」の巻

 急に思い立って、日記なぞつけてみたりする事にした訳ですが、タグだの何だのさっぱり「ホームページ作り」というものが分からない!(何ておバカなんだ、僕って!)
 ま、いいか。追々直すとしましょう!(人生、前向き!)
 で、初の書き込みは、とりあえず当り障りの無い内容で行きますか・・・。

 今夜のお題は、「バイク映画」です。

 先日、左脚の再手術の後、しばらく自宅療養させてもらってたんですが、その間、この時とばかり、バイク映画のビデオを借りまくって、かなりの本数を観ました。
 お客さんとの話題作りに、とか、そういう意味合いも有りましたが、半分はハイ、趣味です。
 映画は元々好きなほうでしたが、思えば有名な「バイク映画」っていうのは、結構見ていないものなんですね、これが。
 で、この機会に先ず観たのが、角川映画の「汚れた英雄」。ですが、これは原作が好きだっただけに、・・・うーん・・・、でした。
 元々の小説、ってかなり長いせいんですが(文庫本で4冊)、全然あれとは違う世界、違うお話です。
 映画化された大藪春彦の作品では、「野獣死すべし」とか「蘇る金狼」(共に松田優作・主演)などでは原作の雰囲気がかなりよく再現されていたように思えただけに、これは残念でした。
 対して原作、小説「汚れた英雄」は、米軍占領下の日本とか、その日本におけるバイクメーカーの黎明期とか、がフィクションとノンフィクションを織り交ぜながら見事に描写されています。
 ここで、原作の内容を少しだけ・・・。
 不遇な少年期を送った主人公は、やがて天才的なバイクのライディング、高度なメカ知識、整備技術、そして強引に運を呼び込む甘い顔立ちを武器に、日本レース界を猛スピードで駆け上がっていく。
 ついに日本国内に敵がいなくなった主人公は、当時まだ未熟だったホンダやヤマハのファクトリーより、外国のMVやMZと契約することを選択。
 これは、当時のマシン造りのレベルからしても、ワークス体制の充実度からしても、ヨーロピアン・メーカーと日本のメーカーとでは、大人と子供ほども違っていたのだから、これはプロのライダーとして当然の選択だった。
 そして一流のワークス・ライダーとなった主人公は、世界のサーキットで、遺憾なく自身の才能を発揮する。毎日、美味いシャンペンに、綺麗な女性達・・・。
 全てを手にしたかに思えたが・・・が、歴史で御承知のように、日本メーカーの開発ペースは凄まじく、イタリアン・ワークスに乗る彼も次第に苦戦を強いられるようになる・・・。

 ・・・イタリアン・バイクメーカーの盛衰の歴史としても面白く読めます。もちろんロードレース小説としても最高です。
 とにかくハングリーで、ハードボイルドな大藪春彦の世界が炸裂している1冊(ってか、4冊?)です。全体的にトーンは暗く、また全ての大藪作品に共通していますが、バイクやクルマといったメカ物の描写、説明が細かく、あと、2割ほどは「エロ小説」と思って読んだほうがいいかも知れません。
 あっ、映画の話のつもりが、つい熱く原作を語ってしまいました。ほんと、「徒然なるまま」書いてて、御免なさい!
 また明日!かな?(次は「ウィンディー」、「爆発!暴走族!」、「マネキン」などについて、つらつらと・・・)
 

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